サッカーの元日本代表FW城彰二氏(46)が2022年5月28日にユーチューブチャンネルを更新し、規律違反により公式戦6試合の出場停止処分を受けたセレッソ大阪・乾貴士(33)について言及した。
「あのシーンだけ見ると何で6試合もとなる」
乾は4月5日のJリーグ柏戦でゲームキャプテンとして出場し後半17分に途中交代となった。この交代に不満を募らせた乾は、ベンチに引き揚げる際に小菊昭雄監督(46)との握手を拒否しコーチと激しく言い争うシーンが見られた。また、試合後に規律・秩序を乱す行動が確認されたとしてクラブから6試合の出場停止処分を受けた。
スポーツ紙などの報道によると、出場停止処分が明けて以降もチームの全体練習に合流しておらず、このままクラブを退団する可能性もあるという。
乾の途中交代のシーンを映像で見たという城氏は、乾と小菊監督のやり取りを振り返りながら「監督のこと嫌いなんでしょ。それだけだと思う」と私見を述べ、「交代させられたというのもあるだろうし、その前のプレーからなかなかうまくいかないとか。選手はそういうのがある。こっからもう一度取り戻そうとした矢先に交代させられたり色々タイミングが難しい」との見解を示した。
また、城氏は「あのシーンだけ見ると、何で6試合も(出場停止)となる」と切り出し、試合後のロッカールームで何かトラブルがあったのではないかと推測した。
「乾も結構いい年齢だからね」
「たぶんだけど、予想だけどロッカールームで荒れたと思うよ。それで態度が悪かったりで、何かがあってクラブ側としては、これはまずいということになって他の選手にも示しがつかないということで6試合の出場停止処分にしたんじゃないかな。あのシーンだけだったら6試合(出場停止)はない」
現役時代、ロッカールームでロッカーを蹴飛ばし20万円を弁償し、後日Jリーグ規律委員会から呼び出され100万円の罰金を支払ったという城氏は「乾の行為はいけない。それは悪いと思うし、ああいうやり方は良くはないがその反面、ああいう気持ちとかそういうのはサッカーでは大事。そのバランスだよね」とフォローした。
さらに「やっちゃいけないことをやる気持ちは分かる。だけどどこで大人になるか。乾も結構いい年齢だからね。だけどああいう闘志を持っているのが逆にうれしかった」との見解を示した。