招待見送りの理由は「不測の事態」への懸念
長崎市の田上富久市長は5月26日の記者会見で、ロシアの招待を見送る意向を明らかにしている。その経緯について、次のように説明した。
「現在の様々な状況のなかで平和を直接訴えかける、あるいは被爆の実相をご覧いただくという意味では良い機会でもあると考えているが、一方で、そういう代表の方を迎えることによる様々な不測の事態を想定しなければならない、といったような事態も生じる。そういう意味では、厳粛な式典なので、しっかりと式典をまず行うということを中心に考えたい」
「不測の事態」の内容については、「これまでも近いことはあった」として、「大声を発する行為」「大使が並んでいる席に近づく行為」の2つを挙げた。
ガルージン氏が広島市の対応について非難声明を出したことについては、
「主催者として、その(式典の)趣旨をしっかりと全うすることができるように考えることが基本」 だと述べた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)