横浜みなとみらい「ライブイベント施設」続々開業 STUDIO COAST再オープン、2万人級アリーナも

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   横浜市の横浜駅東口からみなとみらいにかけて、近年ライブイベント会場の開業が相次いでいる。特に、横浜駅から新高島駅エリアにかけては周辺に比べて開発が立ち遅れていたが、今後はライブハウスから大規模音楽アリーナまでもが集まったエンタメ集積地になる可能性も有している。

  • Kアリーナの完成予想図(ヒルトンプレスリリースより)
    Kアリーナの完成予想図(ヒルトンプレスリリースより)
  • みなとみらい地区におけるライブ施設の分布(横浜市都市整備局HPより)
    みなとみらい地区におけるライブ施設の分布(横浜市都市整備局HPより)
  • Kアリーナの完成予想図(ヒルトンプレスリリースより)
  • みなとみらい地区におけるライブ施設の分布(横浜市都市整備局HPより)

STUDIO COAST、Zepp、ぴあアリーナMMと続々開業

   2022年1月に20年の歴史に終止符を打った新木場のライブハウスSTUDIO COASTは5月1日、横浜駅東口の複合エンタテインメント施設「アソビル」内で「YOKOHAMA COAST」「YOKOHAMA COAST garage+」として再オープンした。

   YOKOHAMA COASTは同ビル2階に3つのホールを設置し、最大2000人、最小300人の収容人員で音楽のみならず多目的イベントスペースとして使われる。地下1階のYOKOHAMA COAST garage+は収容人員800人で、音楽ライブやパーティーの会場としての用途を想定している。新木場STUDIO COASTの名物だった八角形のスピーカー「オクタゴン」もYOKOHAMA COAST garage+に移転して使われている。

   アソビルは旧横浜中央郵便局ビルをリニューアルした施設で、横浜駅みなみ東口に直結した複合施設だ。YOKOHAMA COASTも横浜駅直結のイベントスペースというアクセス性の良さが特徴になる。

   横浜駅東口からJR桜木町駅、みなとみらい線新高島駅・みなとみらい駅にかけてのエリアでは、近年収容人員1000人を超えるライブハウスやアリーナの開業が相次いでいる。新高島駅至近のみなとみらい4丁目には収容人員最大2100人のKT Zepp Yokohamaが2020年3月に開業し、同年7月には桜木町駅・みなとみらい駅から徒歩約10分のみなとみらい3丁目にぴあアリーナMMがオープンした。ぴあアリーナMMの収容人員は最大約1万人になり、横浜市内では横浜アリーナ(22年7月一杯まで大規模改修工事で休業中)に次ぐ規模のアリーナホールになる。

音楽専用としては世界最大級「Kアリーナ横浜」

   そして23年夏の開業を目指して、横浜駅東口には「Kアリーナ横浜」の建設が進んでいる。計画を推進するケン・コーポレーションのリリースによると、収容人員約2万人は音楽ライブ専用施設としては世界最大級で、併設のツインタワービルにはホテルとオフィスがある。アリーナにちなんで街区名は「ミュージックテラス」と命名された。建設予定地のみなとみらい6丁目は横浜駅東口から徒歩9分、新高島駅から徒歩5分にあたる。同地は再開発計画が定まっていなかったが、2019年に国土交通大臣から事業認定を受け、同社が建築主となった。

   みなとみらい地区のライブ会場としては、かつて2004年から2013年まで収容人員約1700人の横浜BLITZがあったが、2023年以降は上述の4会場が並立し、収容規模に応じて様々なジャンルの音楽イベントが開催可能になる。

   みなとみらい地区の中でも横浜駅や新高島駅に近いエリアは、桜木町駅側に比べて開発が遅れていた。2004年にみなとみらい線が開業して以降、日産自動車グローバル本社(2009年)、資生堂グローバルイノベーションセンター(2019年)、京急電鉄本社(2019年)など企業のオフィスや研究拠点が進出。オフィス街として発展してきたところに、エンタテインメント施設のオープンも続く。

   横浜駅から桜木町駅までの距離は約2キロメートルで、30分ほどかけて歩くこともできる。新しくできたライブハウスやアリーナがさらにこのエリアに人を呼びこめば、観光スポットも多いみなとみらいがもっとにぎやかになるかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)

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