「和菓子離れ」の時代にコラボ殺到 仙台銘菓・喜久福が貫く「こだわり」

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「呪術廻戦」に登場で反響

   仙台ローカルからその名が全国に広まった喜久福。さらに認知度を高めたのが、人気作品「呪術廻戦」(原作:芥見下々さん)への登場だ。

   週刊少年ジャンプ2018年15号(集英社、18年3月12日発売)掲載の原作第2話「秘匿死刑」で、呪術高専の教師・五条悟が買ってきた仙台土産として描かれた。このとき、五条がおすすめしていたのは「ずんだ生クリーム」だった。

   当時、お茶の井ヶ田の社内では「うちの商品が載っている!」と話題になったという。集英社に感謝の手紙を送ると、18年7月発売のコミックス第1巻では、芥見さんが手紙と喜久福の現物を受け取ったことを報告している。

   その後も作品との関係は続き、20年10月からのテレビアニメ放送開始に合わせてコラボ商品を発売。アニメ第2話にも喜久福が登場した。21年12月の映画化の際には、再びコラボ商品を販売している。

「コラボにあたっての戦略は、基本的にはありません。もともと我々も、自分たちから『作品に描いてください』と芥見先生にお願いしたわけではなく、あくまでも芥見先生ご自身が描いてくださったという経緯があります。ですので、基本的には我々から『こういうことをやりたい』『ああいうことをやりたい』というのは一切言っていません。版権元の企業さんから『こういうのやってもらえませんか?』というオーダーをいただいて、ファンの方に喜んでもらえるなら、一緒にやらせてくださいというスタンスでやってきました。今後もそういうお声がけをいただけるのであれば、(コラボは)続くと思います」(藤野さん)
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