ラブロフ外相、米国の原爆投下は「武力の誇示、民間人に対する核兵器の運用実験」
21年の式典にはガルージン氏の代理人が参列し、20年はガルージン氏本人が参列した。20年は原爆投下から75年になる節目でもあった。ラブロフ外相が声明を出し、それをガルージン氏が読み上げるビデオメッセージも出している。声明では、1945年8月9日にソ連が日ソ中立条約を無視して対日参戦した経緯を念頭に
「連合国間の合意の一環として行われたソ連の極東攻勢は、中国と朝鮮を解放しただけでなく、日本の軍事行動継続の意欲を失わせた」
などと主張する一方で、米国による原爆投下を「武力の誇示であり、民間人に対する核兵器の運用実験」だったと非難。その上で次のように核保有国としての正当性を主張していた。
「米国はこの種の大量破壊兵器を使用した最初で唯一の国だ。ロシアは核兵器保有国として、国際安全保障と世界および地域の安定に対する責任を認識している。私たちは、核兵器の使用がもたらすであろう影響を認識している」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)