「本当にJ3でいいの?」――。今シーズン、サッカーJ1・浦和レッズからJ3・FC岐阜へ移籍したDF宇賀神友弥選手のツイッターに2022年5月25日、こんな声が寄せられた。
これに、宇賀神選手は「FC岐阜というクラブ、岐阜県という街に全てを捧げてJ1で戦うために岐阜に来ました」と、クラブへの熱い思いを吐露。サポーターからは「泣ける」「一生ついて行きます」と感激の声が広がっている。
「後悔なんて何一つない」
現在34歳の宇賀神選手は浦和の下部組織、流通経済大学を経て10年にトップチームに加入。不動の左ウイングバックとして定着し、17年にはクラブのACL制覇に貢献した。18年には日本代表デビューを飾っている。
浦和では12シーズンで293試合に出場したが、21年シーズンをもって退団。22年からはJ3のFC岐阜に移籍していた。今シーズンはここまで9試合に出場している。
22年5月25日、宇賀神選手はこの日行われていたJ1の試合を観戦していたのか、「最近J1の試合を観てて思う。みんなうまいな」とツイート。すると、サッカーファンから「浦和の試合中に呟ける神経はさすがJ3クラブ基準だな」という投稿が寄せられる。
これに宇賀神選手は「何が言いたいのかよくわかりませんが、J3は今日試合がないので神経がどうだとかではなくDAZNで観てるから呟けるだけです」と冷静に対処した。
すると、今度は別のファンから「本当にJ3でいいの?浦和には戻れないかもだけど、もっと上のカテゴリーでやれると思うよ。J3でやるのはまだ早すぎると思う」と疑問の声が投げかけられた。
これに宇賀神選手は「FC岐阜というクラブ、岐阜県という街に全てを捧げてJ1で戦うために岐阜に来ました。後悔なんて何一つないですし、自分の選んだ道が正しかったと思えるよう努力し続けるだけです。そんなFC岐阜も気にしていただけたら嬉しいです」とJ3で戦う理由を説明した。
宇賀神選手の覚悟に、岐阜サポーターからは「岐阜サポとして泣ける」「最高にかっこいいです!」「一生ついて行きます」「一緒にJ1行きましょう!」と感激の声が相次いだ。