名古屋「栄広場」6月で閉鎖へ イベントスペースとして人気も...再開発で約半世紀の歴史に幕

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   名古屋の中心・栄で市民の憩いの場になっていたイベントスペース「栄広場」が2022年6月26日で役目を終える。

   開発計画が長年まとまらず、暫定的な広場として使われ続けてきたが、同地の再開発計画の始動で約50年の歴史に幕を下ろす。

  • 写真右側、名古屋三越の手前の黒いビルの右にある空間が栄広場
    写真右側、名古屋三越の手前の黒いビルの右にある空間が栄広場
  • 栄広場でのイベント(名古屋市住宅都市局提供 2017年の秋田竿燈まつりin愛知プロモーション)
    栄広場でのイベント(名古屋市住宅都市局提供 2017年の秋田竿燈まつりin愛知プロモーション)
  • 写真右側、名古屋三越の手前の黒いビルの右にある空間が栄広場
  • 栄広場でのイベント(名古屋市住宅都市局提供 2017年の秋田竿燈まつりin愛知プロモーション)

音楽イベントや祭りの会場として半世紀

   栄広場は中区錦三丁目にある面積1800平方メートルの広場で、地下鉄栄駅の南西、大津通と錦通に面している。名古屋市住宅都市局が管轄するイベントスペースとして長年様々なイベントが開催されてきた。

   多いのは祭りや音楽イベントで、毎週のようにインディーズアイドルやアーティストのイベントで栄の街をにぎわせた。毎年夏に開催してきた栄の風物詩「広小路夏まつり」の会場の一つでもある。オアシス21や久屋大通公園とともに名古屋都心部のイベントスポットだったが、7月から始まる錦三丁目の再開発プロジェクトのために広場としての利用は6月26日までで終わり、再開発工事に着手する。

   5月23日に名古屋市住宅都市局に取材をすると、この広場の歴史は1970年頃からになるという。「再開発計画がまとまるまでの暫定的な措置として、市民が無料で使用できる場として提供してきましたが、半世紀にわたって使っていただきました」と話す。

   再開発計画の「錦三丁目25番街区計画」では、ホテル・オフィス・劇場・商業施設などを備える高さ213メートルのビルが栄広場の場所に建つ。高層階には外資系ブランド「コンラッド」のホテルが入居し、同ブランドの名古屋初進出となる。22年夏に着工し、26年春に竣工する計画だ。

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