「ゆっくり茶番劇」騒動、ドワンゴが4つの対策発表 「一切権利行使しない」防御手段としての商標取得を実施へ

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「ドワンゴが権利行使をするために出願するわけではございません」

   ドワンゴは、「ゆっくり茶番劇」という言葉は動画ジャンルを指す言葉の1つとして認識しているという。動画投稿サイトのプラットフォーマーという立場に加え、取り扱うジャンルが商標登録されてしまったという点ではこの問題の当事者でもあるとして、対応を行うとしている。

   柚葉さんが所属するライバーコミュニティ「Coyu.Live」は 21日、柚葉さんが23日から放棄手続きを開始する意思を示したと伝えている。しかしドワンゴは現時点では、商標取得者が商標取得を発表した柚葉さんと同一人物であるとは確認できてないという。商標権がまだ放棄されていないという認識から、まずは商標取得者と接触し、交渉を進めたいとしている。

   権利者が商標「ゆっくり茶番劇」の放棄に応じなかった場合には、登録を無効とする特許庁の審判「無効審判請求」を行うとした。さらには、商標の使用料や損害賠償を請求された人が現れた時に備え、無料相談窓口の設置を行うと発表した。相談内容に応じて、警察や法律事務所など適切な機関に繋げられるようにするとしている。

    最後に「ゆっくり」関連用語の商標登録の出願を行うと発表した。そもそも「ゆっくり」とは、「東方Project」の二次創作キャラクター等を指しており、そのキャラクターを用いた掛け合いは「ゆっくり動画」などと呼ばれている。これらの派生形の一つに「ゆっくり茶番劇」や「ゆっくり実況」などがある。

   栗田氏は商標登録の出願の狙いについて、次のように説明する。

「ドワンゴが権利行使をするために出願するわけではございません。ジャンルカテゴリを示す単語として一般的に知られていることを理由に、特許庁が商標登録を拒絶すれば、だれも商標登録できないことが明らかになります。
一方、その文字列について商標登録がなされてしまった場合においても、取得した『ゆっくり』関連の商標権について、弊社は将来にわたって一切の権利行使をしないことをここでお約束します」

   これらの取り組みは「ネットクリエイターを守るための取り組み」だとして、原作者であるZUN氏の了承を得ていると説明した。

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