逆にポジティブな例も
もちろん、取引先との間で起きたポジティブなお話もあります。
新入社員が博多の取引先への手土産に選んだのはなんと「東京銘菓ひよ子」。「銘菓ひよ子」は東京と福岡で展開されていますが、「東京土産」とするか「福岡土産」とするかは土地によって意見・見解が分かれがち、というのは有名な話です。
あわやトラブル勃発か、と思いきや先輩社員によるフォローもあり取引先は大ウケ。新入社員は「博多を教えてやる」と様々な博多グルメをご馳走になって帰ってきたそうです。
<【悲報】新入社員が博多の取引先への手土産に「東京銘菓ひよ子」をチョイス→戦争勃発か?と思ったら予想外の結末に - Togetter>
この話は取引先とのトラブル事例と思いきやほっこり話だった...という落差がウケたのでしょう。取引先とのやり取りネタは、シビアな面にスポットが当たりがちだからこそ、反動でポジティブな話題も注目を集めやすいようです。
Twitterで拡散されがちな「ビジネスシーンにおける取引先との残念なやり取り」に関連する話題とその反応を見ていると、主に以下の3つの要素が共通していることが分かります。
・ビジネスシーンで取引先とのやり取りに不満を抱えた経験がある人が多い
・他社(者)の事例によって自身が直面している不満が可視化され、共感を呼びやすい
・残念な取引先を両断するような爽快さがあり、シェアされやすい
対外的なやり取りが発生する仕事についている人にとっては、業種を超えて相通ずるポイントも多く含まれていることから、Twitterでバズりやすい話題の特徴である「共感」が特に色濃く出やすい領域であると言えるでしょう。
一方で、取引先との間で発生した「スカッと」する話をTwitterで発信することや、それに対して、手放しで好感を示すことに疑問を投げかける声もあり、ビジネスの体験談発信の是非については別途議論の余地がありそうです。
話題になった他社(者)の事例を辿ってみると、ビジネスにおける取引先との関係づくりのヒントを得られるかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。