パックで混ぜてフライパンへ!10分完成ひき肉レシピにSNS騒然 閲覧50倍に...味の素に聞く誕生秘話

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「簡単に作れる作り置きの1品として開発しました」

   取材に応じた味の素の調味料事業部の担当者によると、豚ひき肉かたまり焼きは2010年12月1日に公開した料理だという。開発経緯については次のように説明する。

   2010年ごろは、簡単な料理や作り置き料理を検索する人が多かった。しかし当時は当てはまるレシピが少なかったため、働きながら料理を作っている人の声を実際にヒアリングし、内容を考えた。ヒアリングの結果、20~30分でできる料理や、何も考えなくてもメインの一品で野菜と肉がある程度バランスがとれるもの、いつも家にあるような食材で作れるものへの需要が高かったという。そこで「料理をされる方の気持ちに寄り添った、簡単に作れる作り置きの1品」として、豚ひき肉かたまり焼きを生み出した。

   調理のコツは「ひっくり返す以外はあまり触らずに焼くこと」。ポロポロにならずにお肉のジューシーさを味わうことができるという。完成した豚ひき肉かたまり焼きを用いて、角煮丼や回鍋肉(ホイコーロー)、すき煮風に調理することもおすすめだとした。

   公開から約12年、なぜ今このレシピが注目されたのか。担当者は反響を次のように受け止める。

「当該レシピの一日平均PVと比べると、拡散された5月17日はPV(ページビュー)数が50倍以上に跳ね上がりました。このレシピの潔さ、すがすがしさが話題につながったと考えており、簡単・シンプル、だけどおいしい!というレシピをもっと積極的にお届けしたいと思いました。
特に、今回はご紹介いただいた方のユーモアも相まって話題になったと認識しているので、当社のアカウントからの情報発信も、ユーモアと共に伝えられたらいいなと思っております」

   担当者によれば、簡便・時短レシピのニーズは引き続き高い傾向にあるという。一方でコロナ禍に伴う変化もあったと説明した。

「最近ではコロナ禍以降の在宅時間に伴う調理頻度の増加により、新しいメニューや調味料を取り入れようとするなど、人々が『自宅における食を楽しもう』とする傾向があることが確認できています。
『テレビや雑誌、SNSで取り上げられた食べ物は食べたくなる、作ってみたい』という食意識が高まっており、トレンドの食をおうちで簡単に再現できるレシピが求められていると感じています」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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