「デカフェ」コーヒー、なぜあまり売ってない? UCCが語る「ニッチ市場」の課題と希望

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根強いカフェイン支持...「味」への懸念も

   UCCが18年4月に発売したペットボトルコーヒー「UCC BEANS & ROASTERS マイルドラテPET500ml」も、現在は終売となっているデカフェ商品の一つだ。女性や若年層を意識し、ブラックではなく「ラテ」で勝負した同商品。しかし、それがかえって「間口を狭めてしまった」と、UCC飲料マーケティング部の紙谷雄志さんは、22年4月25日のJ-CASTニュースの取材に振り返る。

   UCCは1969年に世界で初めて缶コーヒーを開発した、国内メーカーの老舗だ。16年から販売している「おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズでは、レギュラーコーヒー(粉タイプやワンドリップタイプ)、インスタントコーヒー、大型ペットボトルコーヒーの3カテゴリを展開。レギュラーは国内トップ、インスタントは国内2位のシェアを誇る。

   ただ、紙谷さんは「これまで市場が活性化されたことはあったが、コーヒー飲料としての伸びはヨコヨコ(横ばい)」「盛んな欧米に比べるとまだまだ」と、デカフェ市場が「ニッチ市場」にとどまっている現状を語る。

   紙谷さんは、デカフェの中でも特に缶・ペットボトルコーヒーの定着が難しい理由について「現状ではカフェインの『気分転換』や『リフレッシュ』などの効果を期待して買われる方が、まだまだ多い」と分析する。デカフェ飲料を飲まない人や、飲むのをやめてしまった人からは「デカフェはおいしくない」という声も多く聞かれたという。

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