プロ野球中日の片岡篤史2軍監督(52)が2022年5月18日に公開された清原和博氏(54)のユーチューブチャンネルに出演し、2軍で調整中の京田陽太内野手(28)について言及した。
「捨てなくてはいけないプライドもある」
京田は5月4日に行われたDeNA戦(横浜スタジアム)の4回に先頭打者・大和内野手(34)の打球をグラブの下ではじき内野安打とし5回に代打を送られた。そして試合中に立浪和義監督(52)から名古屋への強制送還が命じられ、翌5日に出場選手登録を抹消された。
動画は「清原から片岡監督へ緊急取材」とのタイトルで公開され、清原氏が11日にナゴヤ球場を訪れ、PL学園の後輩の片岡2軍監督にインタビューを行った様子が収められている。
対談の中で清原氏は強制送還に触れ、「僕らの時代はあった話じゃないですか」と語りかけると、片岡2軍監督は「京田もいい意味でプライドがあるでしょうし、捨てなくてはいけないプライドもあると思う」と応えた。
そして清原氏が2軍落ちした京田の様子について「ちょっとふてくされたりしないんですか?」と質問すると、片岡2軍監督は「それは僕が部屋に呼んでしゃべったんですけども、まだ目は死んでませんでした」と断言し、「そこでふてくされた態度を取るようだったら僕も黙っていられない」と毅然とした態度を見せた。
「プロ野球結果が出なかったら代えられる世界」
さらに片岡2軍監督は「強制送還とか言いますけど普通のことであってプロ野球は結果が出なかったら代えられる世界じゃないですか。言い方は悪いですけどレギュラーはピンチで補欠はチャンスなわけですよ。もう1回ファームに行ったらチャンスがいっぱい出るということ」との持論を展開し、現役時代に味わった打撃不振に言及した。
片岡2軍監督は91年ドラフトで日ハムから2位指名を受け同志社大から入団。10年間プレーし、02年にFA(フリーエージェント)で阪神に移籍した。移籍初年度は120試合に出場し、打率.228、11本塁打、46打点と不本意な成績に終わった。
打撃不振に陥った当時、片岡2軍監督は清原氏からのアドバイスに救われたという。片岡2軍監督によると、清原氏から「お前の凡打なんか1年後とか誰も覚えてへんで」との言葉を掛けられ、これをそのまま京田に伝えたという。
清原氏は97年にFAで西武から巨人に移籍し、片岡2軍監督同様に移籍当初はリーグの違いから打撃に精彩を欠いた。
片岡2軍監督は「がむしゃらにやってケガをした経験があるので、それを京田にも伝えました」と語り、京田の守備に関しては自分で壁を破るよう呼び掛けた。