ちむどんどん、貧乏一家でも「同情できない」の声 視聴者なぜ不満?「切迫感のなさ」識者が指摘

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「今の時代と内容の相性がよくなかったかもしれません」

   確かに、第23回では暢子が借金に苦しむ家計を顧みず、高校卒業記念に東京を旅行したいと言い出し、これを否定されるとむくれる姿などが描かれた。第20回では、暢子は会社員としての就職を目指して食品会社の入社試験を受けており、希望通りに内定が出そうになる演出があった。しかし、料理部として出場した料理のコンテストで優勝したことに舞い上がって、挨拶の場で突然「東京に行って、料理人になりたい!」と言い出してしまった。

   視聴者からは「最後の挨拶びっくりだな。貧しいっていう設定がもうよく分からん」といった、ヒロインの突発的な言動に困惑する声もある。これに対して、木俣氏は視聴者の気持ちをおもんぱかった。

「朝ドラでは主人公が無計画に行動してハラハラさせるパターンは珍しくありません。でもそこに貧しさが合わさったとき、現実では景気も悪く節約しながら生活している視聴者も少なくないでしょうから、どうしてこんなに人生に対して気楽でいられるのかと自分たちの気苦労と照らし合わせて見て虚しく哀しい気持ちになりますよね。オンエアしている今の時代と内容の相性がよくなかったかもしれません。お金に関しては繊細に思慮深く扱ってほしいものです」(同)

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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