元宮内庁担当記者が2022年5月11日に上梓した『秋篠宮』(小学館)をめぐり、Amazonが18日までにレビューを制限した。
一部報道によれば、未読者からの低評価が複数寄せられているという。
「激動の日々」の内実描く
『秋篠宮』は"人間・秋篠宮の実像がいま明らかになる"と銘打つ。毎日新聞で宮内庁を担当していたジャーナリスト・江森敬治氏が執筆した。
プレスリリースによれば、31年以上も個人的な交流がある筆者による、秋篠宮さまへのインタビューを採録する。2017年6月から22年1月までに計37回秋篠宮邸に通い、秋篠宮家長女・眞子さんの結婚に葛藤する姿などを目にしてきたという。
「筆者がこのたび出版を決意したのは、過熱する報道が収束しかけてはいるものの、秋篠宮やその家族をめぐって誤解されたイメージが定着しているという意識があるからだそうです。『激動の日々』の内実を筆者がジャーナリストとして発表することは、皇室や皇族に関して国民が理解するうえで公益性があるとも考えられました」
「弟として、父として、皇嗣として、何に悩み、何を考え、何を語っていたのか。『人間・秋篠宮』の姿を知ることは、『国民とともにある皇室』とは何かを読者に問いかけるに違いありません」(リリースより)
「申し訳ありませんが...」
発売後またたく間に話題となり、複数のメディアで取り上げられた。
一方、ニュースサイト「女性自身」は5月18日、「秋篠宮さま 異例のインタビュー本が話題もAmazonで波乱...購入しない"荒らし"レビューが続出」と題した記事を配信した。
Amazonでは低評価が目につき、中には読んでいないも関わらず酷評するユーザーがいるという。
18日夕に実情を確認すると、「天皇制」カテゴリーで売れ筋ランキング1位だったものの、評価は5点満点で1.6点だった。125 件の総レビューのうち約8割が最低評価だった。女性自身が指摘するように、購入せずに書き込んだとみられるレビューも散見された。
こうした事態を受けてか、Amazonが対応に乗り出している。レビューの書き込みページを閲覧すると「申し訳ありませんが、この商品のレビューを受け付けることができません。 通常ではない投稿状況が確認された等いくつかの理由により、この商品のレビュー投稿は制限されています」と表示された。
Amazonのガイドラインでは次の項目を禁止している。「意見が異なる人を攻撃すること」「中傷、名誉毀損、または炎上コンテンツ」「他人の意見をかき消す。複数のアカウントから投稿したり、他のアカウントと調整したりしないでください」
一部商品を除き、Amazonで購入していない商品のレビューは週5件まで可能としているが、「Amazon.co.jpで購入していないお客様からのレビューが短期間に多数投稿された商品について、当サイトはAmazon.co.jpで購入されたお客様からのレビューのみを掲載するという措置をとる場合があります」とも明示している。
不適切なレビューに対しては、「違反を報告する」と書かれたリンクから連絡を求めている。