「黄色のさわやかな色味が売場で映える」
山崎製パンは「串わらびもち」を開発した背景について、次のように説明する。
「暑くなるこれからの季節、『涼』を感じられる定番の和菓子『わらびもち』をもっと多くのお客様に手に取っていただくにはどうすればよいかを検討する中で、串にささった状態で提供すれば食べやすくなり、これまでになかった見た目も相まって多くのお客様の目に留まるのではないかというアイデアが生まれました」
社内では当初、「本当にこの製品がお客様に受け入れられるだろうか?」という疑問の声もあったという。しかし「今までにありそうでなかった」といった声の方が多かったことから発売に至った。
商品開発で苦労した点は、わらび餅を綺麗なまるい形にすることだった。製造過程でのわらび餅の温度や機械の微調整を繰り返し、現在の形となった。
味については定番の「黒蜜きな粉」と「はちみつレモン」の2種類を販売したが、和菓子の定番フレーバーである抹茶も候補だったそうだ。「はちみつレモン」を採用した理由についてはこう述べた。
「夏場にさっぱりと召し上がっていただけるように、また、黄色のさわやかな色味が売場で映えるのではないかとの考えから『はちみつレモン』を採用しました。お好みに合わせて、さわやかな酸味とはちみつの程よい甘みを感じられるはちみつレモンソースをかけながらお召し上がりください」