新庄ビッグボスの「育成手腕」は本物か 開幕から低迷も...若手台頭で「チームの未来は明るい」

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   「BIGBOSS」こと新庄剛志監督が就任した日本ハムが最下位に低迷している。

   開幕10試合で1勝9敗とスタートダッシュに失敗すると、その後も低空飛行が続く。上昇気流になかなか乗れないが、日本ハムを取材しているスポーツ紙記者は違った見方を示す。

  • 新庄ビッグボス(写真;アフロ)
    新庄ビッグボス(写真;アフロ)
  • 新庄ビッグボス(写真;アフロ)

野手では松本剛が大ブレーク

「今年は戦力的に厳しいことは覚悟していました。栗山(英樹前)監督の長期政権で若返りがうまくいかず、近年は低迷していた。今年はミスにも目をつぶりながら若手を起用しなければいけない。

その中で清宮幸太郎、今川優馬、万波中正が自慢の長打でアピールし、伸び悩んでいたプロ11年目の松本剛も大ブレークの活躍を見せている。投手陣も吉田輝星が先発から救援に配置転換されて好投を続け、守護神に抜擢されたドラフト7位右腕・北山亘基も安定感がある。新庄監督は投手の継投策で疑問符がつく采配が見られますが、育成手腕はあると思います。チームの未来は明るいのではないでしょうか」

   不動の4番を務めていた中田翔(巨人)が昨年のシーズン途中にチームメートへの暴力事件を起こし、巨人に電撃トレード。昨オフは球団が西川遥輝(楽天)、大田泰示(DeNA)、秋吉亮(独立リーグ・福井)と主力選手たちに来季契約を提示せず、「ノンテンダー」でチームを去った。

リリーフで覚醒した吉田輝星

   1軍の実績が少ない選手たちで戦わなければいけない。苦戦は必至だったが、昨季1軍出場なしに終わった清宮、「執念先輩」の愛称で知られる今川、万波がその長打力をアピールしている。

   確実性は上げていかなければいけないが、ツボにはまった時の飛距離は大きな魅力を感じさせる。そして、大活躍を見せているのが松本だ。潜在能力の高さは折り紙付きだったが、度重なる故障でレギュラーをつかめなかった。同期入団の近藤健介と共にチームを引っ張る存在として期待される。

   投手陣も吉田が救援で1軍に定着し、北山も守護神として十分に合格点をつけられる投球を見せている。

   もちろん、真価が問われるのはこれからだ。シーズンは4分の1を終えたばかりで、ここから本当の戦いが始まる。何人の若手たちが壁を乗り越えてポジションをつかむか。ビッグボスもスター選手の誕生を心待ちにしている。

(中町顕吾)

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