大リーグ・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手(23)の「バット折り」が話題を呼んでいる。
ブルージェイズは2022年5月11日(日本時間12日)に敵地でヤンキースと対戦し、ゲレーロJr.は「3番・1塁」で先発出場した。ブルージェイズは初回に1点を先制するも4回に3点を失い逆転を許した。6回に1点を返して1点差とするも直後に2点を失い3-5で敗れた。
「1週間分のフラストレーションが飛び散った」
ゲレーロJr.が怒りを爆発させたのは2点ビハインドで迎えた5回。2死2塁のチャンスで打席に立つと、1ボール2ストライクからの外にはずれたカットボールにタイミングが合わず空振り三振に倒れた。
一発が出れば同点のチャンスにバットが空転。不甲斐ない結果にイライラを募らせたゲレーロJr.は打席でくるりと反転し、バットをグラウンドに叩きつけるとそのままバットを左太ももに打ちつけ真っ二つにへし折った。
「バット折り」の映像を地元ニューヨークメディアがSNSで公開すると、インターネットなどで拡散され多くのメディアで取り上げられた。
大リーグ公式「MLB.com」は5月12日にゲレーロJr.がバットをへし折る動画を添付して記事を公開し、ゲレーロJr.のバットから1週間分のフラストレーションが飛び散ったと伝えた。
ファン「ペナルティーを支払うべき」
ニューヨークメディア「Yes Network」は、公式ツイッターで映像を投稿し「破片に注意して!!!ジェイムソン・タイヨン(投手)がブラディミール・ゲレロ・ジュニアを打ち取り、フラストレーションでバットを半分にへし折った!」とのコメントを投稿した。
ゲレーロJr.の振る舞いにインターネットでは様々な意見が寄せられ、ツイッターでは「彼の行為は下品だ」「ペナルティーを支払うべき」「残念な行動」など批判的に捉えるファンがいる一方で、「野球においてそれほど悪い行為ではない」「クールだ」「十分楽しませてもらった」などのコメントが寄せられた。
また、米メディア「CLUTCH POINTS」(WEB版)は、ゲレーロJr.の行為について「幸いなことにMLBにはフラストレーションでバットを破壊することに関する規則がないためブラディミールは罰せられることはない」と伝えた。
ゲレーロJr.は昨季、エンゼルスの大谷翔平選手(27)、ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(32)と最終盤まで本塁打王争いを繰り広げたライバル。最終的にはゲレーロとペレスが48本でともに1位、大谷は46本で3位という結果だった。
Watch for splinters!!! Jameson Taillon strikes out Vladimir Guerrero Jr. and Vladdy snaps his bat in half in frustration! #YANKSonYES pic.twitter.com/AbA9OWioaf
— YES Network (@YESNetwork) May 11, 2022