「飛行機の墓場」で撮られた写真と特徴が一致
旧政府専用機は2機が1993年に導入された。日本航空(JAL)が整備を担ってきたが、JALでは2011年に747型機が退役。老朽化に加えて整備が難しくなったため、日本政府は19年に777-300ER型機に買い換えていた。防衛省は旧専用機を競争入札でリサイクル会社「エコネコル」(静岡県富士宮市)に約13億円で売却。同社は改めて海外に販売する方針を示していた。
世界中の飛行機の写真や登録情報が投稿されるウェブサイト「プレーンスポッターズ」によると、旧専用機は米国に売却され、「飛行機の墓場」のひとつとして知られるアリゾナ州のピナル・エアパークで20年2月に撮影したとされる写真が投稿されている。2機が並んで映っており、両機とも垂直尾翼の日の丸や、機体前方に描かれた「JAPAN 日本国」の文字は白く塗りつぶされている。そのうち1号機(N7474C)は、エンジンが取り外され、機体の前方には白いシートのようなものが貼り付けられている。この2点は、ヴァージン社のツイートで投稿された機体の写真と一致している。
かつて米航空宇宙局(NASA)は、ボーイング747型機の胴体の上にスペースシャトルを載せて輸送していた。2機あった輸送機のうち1機は、元々はJALの国内線で運航されていた機体だ。日本の整備水準の高さが、再就職先への道を開いている面もある。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
Our fleet is growing! We partnered w/@L3HarrisTech to secure two Boeing 747-400 airframes. This allows us to continue supporting national security and satellite launch demands. We can launch from any location our customer chooses, and on their schedule. https://t.co/bpDQ605R1t pic.twitter.com/gLC1pUzjBC
— Virgin Orbit (@VirginOrbit) May 10, 2022