アニメコラボカフェ「BAL OSOMATSUSAN(バルおそ松さん)」の運営が2022年5月10日、初日にあたる7日の営業においてトラブルが多発したことを受けて、「問題点と改善方法」をツイッターで発表した。
あわせて、初日の利用客全員に「3000円分のギフトコード」を送付することも伝えている。
問題点を6項目に分けて報告
東京・池袋で開催中の同カフェでは、漫画を原作とするテレビアニメ「おそ松さん」とコラボしたノベルティ付きのメニューや限定グッズが販売されている。土日祝はディナーのみで120分制、平日は90分制のランチ営業も行う。
初日の営業をめぐっては複数の利用者がツイッターで状況を明かし、波紋を呼んでいた。「1時間45分で1杯目」「お料理が出たのは3時間後でした」と提供時間に関する声が多く寄せられたほか、誤提供を訴える声などがあった。
そうした報告を受けて、運営は8日時点で「不手際により飲食ご提供の大幅な遅れ、オーダーミス等が多発致しました」として謝罪文をツイートしていた。
同店を運営するJAPAN IKEMEN PROJECT合同会社(東京都豊島区)は10日、バルおそ松さん公式ツイッターに「『バルおそ松さん』運営について」と題したメッセージ画像を投稿した。
文書では、7日の営業について「運営の不備による数々の問題が発生し、御来店のお客様には多大なるご迷惑をお掛けいたしました。深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪。6つの項目に分けて、問題点と改善方法を報告している。
1つ目は、大きく問題視された「フード・ドリンクご提供の遅延、オーダーミスについて」を挙げた。飲食の提供に2時間以上の遅延が発生していたと認め、改善方法としては「オーダーシートを導入し、お客様に記入いただく形といたしました」。
スタッフの増員と、予約可能人数の削減を行うほか、誤提供防止のため「調理したキッチン担当、配膳するスタッフ、フロアスタッフにおいてトリプルチェックを実施する」という。
2つ目の問題点「入店の待機時間について」は、提供スピードの改善に伴って客の店内在留時間を正すことで、座席のスムーズな入れ替えを行うとする。
3つ目は「安全ブレーカーの作動について」。電子レンジ2台、トースター、フライヤー、IHコンロ2台の稼働によりブレーカーが作動し、調理機器が使用できなくなる事態が発生していた。改善方法は以下のように伝えた。
「配線の変更を実施したことにより安全ブレーカーの作動を防止し、調理器具の不備が発生しない状態としております」
保健所の指導を受けたことも明かす
4つ目は「提供フードの不備について」。フードメニュー「カラ松ガールに捧げるペペロンチーノ」に関して、麺が固い状態での提供があったと報告。理由は提供遅延により、「油分が固まってしまったことによるもの」としている。
こうした問題点について、「5月9日に保健所の指導を受け、現状の営業状態に問題がない回答を頂戴しております」。今後において不備があった場合は、速やかな再提供をするという。
5つ目は「オリジナルラベルワイン付属のアクリルキーの不備について」。
ボトルワインに付属するノベルティが未入荷となっていた。当時については、「『入荷済みである』との誤ったご案内をいたしました」ともいう。現在は引換券で対応しており、11日以降は注文時に渡すとしている。
6つ目の問題点に挙げたのは、「未開封のワインボトルのお持ち帰りについて」。本来は断るべきところ、客の希望に応じて未開封で持ち帰りをさせたという。持ち帰り用に販売するには、酒類小売業免許を申請するなどの手続きが必要となる。
「当事実に関しては監督官庁に相談の上、指導のもと、適切に対応いたします」とし、今後は空き瓶の持ち帰りのみ対応するとした。
その他の問題点は「改善方法含め精査をしております」。以下のように謝罪を重ねた。
「このたびの件につきまして、重ねてお詫び申し上げますとともに、今後このような事態がないよう、運営方法について見直すとともに、スタッフ研修を十分に行い、サービス向上に努めてまいります」
投稿文では、「既にご予約いただいているお客様につきましては、ご安心してご来店いただけますよう、管理体制を徹底いたします」 と意気込でいる。
また続くツイートでは、初日の利用客全員を対象に「3000円分のギフトコード」を送付する旨を伝えた。「個々のお客様のご事情に応じて誠意をもって対応をいたしますので、その旨併せてご返信ください」とする。