2022年5月8日に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のワンシーンが話題だ。
この日の放送では平家滅亡の「壇ノ浦の戦い」が描かれたが、その際、俳優の菅田将暉さん(29)演じる源義経が放った一言に、視聴者の注目が集まっている。
「義経の人としての心が見えた」
ドラマ中盤、壇ノ浦の戦いが終盤に差し掛かると、義経は敵兵の首に刀を突きつけつつ、「帝はいずこに?」と問いかけた。敵兵が指さす先には平家の水軍の中でもひときわ大きな船があったが、義経が視線を向けると、視線の先では安徳天皇の祖母・平時子がまさに入水する光景が広がっていた。両軍が言葉を失う中、安徳天皇が女官に抱かれて船上に現れると、義経は、「嘘だろ......やめろー!」と絶叫。しかし、そのまま安徳天皇は海の藻屑と消えたのだった。
このシーンに対しては、「安徳天皇が海に落ちる前の『やめろー』があって、義経の人としての心が見えた」といったツイートが視聴者から上がる事態に。というのも、作中での義経は勝つためなら手段を選ばない勝利至上主義とも言える性格の人物として描かれており、4日24日の放送で描かれた「一ノ谷の戦い」では嬉々とした表情で戦場に赴いていたほか、5月8日の放送では非戦闘員たる船の漕ぎ手を射殺すことを思いつくなど、その「非情ぶり」が視聴者の間で話題となっていた。
しかし、この日はまさに入水しようとする安徳天皇に対し、思わず絶叫。このため、視聴者からは他にも、「戦で目がギンギンだった義経が安徳天皇が入水する時『やめろー!』って言ったの、この人にもちゃんと人の心があるんだと思った」といった声が上がったほか、
「義経は安徳天皇と思って『やめろー!!』と叫んだのか、幼児が犠牲になることに叫んだのか」
と、帝の命が失われることを嫌ったのか、幼児が戦場で死ぬことへの嫌悪感を叫んだのかという疑問も上がるなどしている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
第18回「壇ノ浦で舞った男」をご覧いただきありがとうございました。
— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) May 8, 2022
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