「人に対する警戒心が少ない」理由は?
同種は本来、警戒心が強い性格とされている。実際に同じ水槽で飼育されている2頭は、「ダイバーに近づくような行動を見せることはありません」。 うち1頭、推定17歳メスの「アラレ」はミゾレの母だ。
ミゾレの人馴れした行動には成長過程が影響しているという。
海遊館において初めて繁殖した個体で21年4月に誕生したものの、出生直後に体調不良に陥った。完全人工哺育で育てたため、「他個体と比較して人に対する警戒心が少ないです」。
当時を飼育担当は「何日も24時間つきっきりで、肉体的にも精神的にも過酷な期間でした」と振り返り、「SNSなどで皆様から暖かい言葉を頂いたことが大変励みになりました」と補足。
また今回の行動については、「まだ子供のワモンアザラシで周囲への興味が旺盛ということも相まって、ダイバーの手に付けている手袋や、手の動きが気になって近づいてくることがあります」と見解を述べた。
飼育担当は投稿をきっかけに、「ミゾレだけでなく海遊館のワモンアザラシ、自然で暮らすワモンアザラシのことに興味を持っていただけると嬉しいです」と呼びかけた。
掃除している人の手の動きが気になりすぎてダイバーと水槽の間に高確率で割り込んでくるミゾレ。
— 大阪・海遊館 (@Osaka_Kaiyukan) April 27, 2022
視界わるいし、ミゾレに当たったら危ないし…やりにくいなぁ。
そこでダイバーが思いついた策が…
ミゾレを小脇に抱える。
ブログ▶https://t.co/47dH7ETWZ6#ミゾレもまんざらではないようです pic.twitter.com/jd1EyC4Ra1