「適切かどうかは、厚労省が決めることになります」
「就職説明会の予約をキャンセルしたことが厚労省の指針から見て適切かどうかは、厚労省が決めることになります。私どもが判断できる立場ではありませんので、回答は差し控えさせていただきます」
外国籍の場合は予約をキャンセルする理由については、こう説明した。
「吉野家では『ダイバーシティ』をキーワードとし、組織の活性化を目的に外国籍社員の積極的な登用を続けており、国籍を問わず、将来的な幹部候補として中長期的な教育に基づいた雇用を主としています。従って、吉野家のこの方針に最も沿うと考える技術・人文知識・国際業務によるビザの取得を前提とすることを採用対象の条件としております。
但し、技術・人文知識・国際業務によるビザの取得は非常に困難であり、内定取り消しをせざるを得なくなったことが一定程度ございました。ビザの取得をできず内定を取り消された方の心象を慮るあまり、外国籍の方は新卒の会社説明会のご応募をいただいても参加をやむなくお断りしておりました」
就労ビザが取れなかった場合は、不法就労に当たってしまうため、内定取り消しは仕方なかったと述べた。これまでに取り消した人数など詳細については、答えられないという。
ただ、説明会への参加を断っていたことについて、「吉野家の外国籍の方の採用に関して説明が不足しておりました」と認め、「今後は応募者に対してわかりやすい採用活動に努めてまいります」としている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)