厚労省「公正な採用選考の考え方に反している可能性」
「国籍については、いつもは確認を取っていますが、今回は、漏れてしまっていました。なぜ確認を取らなかったかの理由については、現時点では分かっていません。参加申込情報から外国籍と思われる方へは本来、先ず連絡をすべきところ、連絡の過程において不備がございました。誠に申し訳ございませんでした」
そもそも、外国人の雇用については、厚労省がサイト上などで、「国籍で差別しない公平な採用選考」を呼びかけている。厚労省によると、外国籍であることのみを理由に、企業などが採用面接などの応募を拒否することは、公正な採用選考の観点から適切ではない。
とすると、外国籍なら就労ビザ取得が難しいなどとして、就職説明会の予約をキャンセルしたことは、外国人差別に当たらないのだろうか。厚労省の外国人雇用対策課では5月6日、取材に対し、こう話した。
「どういう事情で書かれたのか確認しないと何とも言えませんが、もし事実ならば、公正な採用選考の考え方に反している可能性があります。学生などから相談があれば、こちらでは各都道府県の労働局が対応することになります」
公正な採用選考に反しないかについて、吉野家ホールディングスの広報は、次のように答えた。