金銭トラブルが報じられている脱毛サロン「KIREIMO(キレイモ)」が2022年5月4日までに、「返金に関するご案内」とする文書をホームページ上で発表した。
「企業の経営陣として責を負うべき事象」
キレイモをめぐっては4月下旬から、従業員への給与遅配・未払い、プランを途中解約した客に対して返金が滞っていることなどが相次いで報じられていた。
キレイモを運営するヴィエリス(東京都渋谷区)の自社サイトによれば、設立は2012年11月。従業員は約1200人いる。脱毛事業に加え、化粧品の販売などを手がける。
キレイモではタレントの渡辺直美さんをイメージキャラクターに起用し、22年2月からは大人気アニメ「東京リベンジャーズ」とのコラボキャンペーンも展開している。
ヴィエリスは「返金に関するご案内」(https://kireimo.jp/refund/)で、「お客様への解約返金につきまして、書面やメール、及びオペレーターを通じ返金期日のお約束をさせていただいておりましたが、この度、大変恐縮ながらスケジュールに遅れが生じております」と返金遅延を認めた上で、現在の状況について「すでに御解約日の早いお客様から順次実施させていただいております」と説明した。
「しかしマスコミによる返金遅延報道がなされ、多くのお客様から解約希望依頼を受けている状況が続いており、希望されているお客様への対応が遅れている状況です。お客様には返済期日が遅れている事、一部報道により不安なお気持ちにさせてしまっております事を重ねてお詫び申し上げます」と謝罪している。
今後については「運営企業としまして責任を持って営業の安定化に向けて様々な取り組みを実施させていただき、一日でも早く返金希望のお客様へ対応できる様準備をさせていただいております。全てのお客様のご契約が守れるようスタッフ一同、誠意を持って努めております。今しばらくの猶予をご容赦いただくとともに、キレイモの営業に対するご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と呼びかけ、
「今回の返金遅延に関しては企業の経営陣として責を負うべき事象だと認識しております。今後の対応や状況に関しましては、こちらのページにて随時、皆様にご報告させていただきます。順次解約返金対応が実施されている旨をご確認ください」
と経営責任に触れた上で理解を求めている。