「G7と同じ行動は取れない国」と「基本的考え方」すり合わせることが大事
岸田氏はベトナム以外にも「色々な理由でG7と同じ行動は取れないという国はいる」とも。その上で、そういった国々との一致点を探すことの重要性を強調した。
「しかし、そういった国の中にあっても、今言った基本的な考え方は一致していく、こういったすり合わせを行っていく、こうした努力を我が国は特にアジアを中心に行っていくことが重要」
記者からの質問に、若干語気を強めて応じる場面もあった。
「意思疎通を図って、最終的にG7と同じ立場を取れなくても、何か1歩でも前進があれば、それでアジアの国々が少しでもG7に近い立場を取ればそれでいい、という風にお考えか」
という問いに対して、岸田氏は「『それでいい』と言っているわけじゃなくて、『それが大事』だということを申し上げている」。ベトナム側が会談の場でウクライナへの人道支援を表明したことは「我々のこうした姿勢や思いに共感してくれた部分ではないか」とみている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)