ロックバンド「TRICERATOPS」のボーカル・和田唱さんが2022年5月2日未明、「ARABAKI ROCK FEST.22」で共演した一部アーティストのステージでの態度にツイッターで不満を露わにした。
「ステージ上での泥酔を良しとする風潮はどうなのよ?」
ARABAKI ROCK FEST.22は4月29日から5月1日にかけ、宮城県柴田郡のみちのく公園北地区で開催されたロックフェスだ。TRICERATOPSは、2日目となる30日に本フェス限定のゲストを迎えた「TRICERATOPS "25th ANNIVERSARY -DINOSAUR ROCK'N ROLL ARABAKI SESSION-"」として出演している。
和田さんは1日夕方、ステージ上で撮影したTRICERATOPSのメンバー3人とゲストのアーティストらとの集合写真を添え感謝のメッセージをツイートした。
「アラバキ、俺達の25周年にこんな絵を実現させてくれて、心より感謝。あんなに長い時間、喜びと感動が体を巡り続けたステージはそう無い。集まってくれたオーディエンスの皆さん、ゲスト出演してくれたアーティストの皆さん、I LOVE YOUです」
しかしその後、和田さんは2日未明の投稿で、「最高だった」と前置きしつつ、一部出演者のステージ上での振る舞いに関して思うところがあったとした。
「昨日は最高だった。最高だったよ。でも一言言わせてくれ。ステージ上での泥酔を良しとする風潮はどうなのよ?それを最高だの可愛いだの言うお客さんも俺はどうかと思うし、許してるスタッフの大人たちも問題ありだと思う」
「誠実に向き合ってくれた」という共演ゲストに感謝を述べつつ、ステージ上で泥酔していたアーティストに対し、プロ意識が欠けているのではないかとした。
「ステージっていうのは神聖な場所だよ。誠実に向き合ってくれた(藤巻)亮太、(宮崎)朝子ちゃん、(岸谷)香さんには感謝しかない。プロだよね。周りがチヤホヤして許すから裸の王様が出来上がるんだ。みんなが言わないんだから俺が言う。以前は尊敬してたけどね カズマサもバックステージで同じこと言ってたよ、本人に(笑)」
ファンから泥酔していたゲストについて「照れ隠しではないか」とするリプライが寄せられたことに反応し、ロック界の体質改善を図るべきではないかとした。
「照れ隠し??そんなのが通用するかね、いい大人がもうさ、この変わり映えしないロック界のピラミッド社会、いい加減壊して行かないかい?俺達から下の世代のミュージシャン諸君」
「飲んでも演奏はちゃんとして、リハーサルで決めた段取りはちゃんと守って欲しい」
和田さんはツイートで、「カズマサは根底に愛があるから俺的には全然オッケーよ」とも伝えていた。「カズマサ」は、ステージにゲスト出演した「GRAPEVINE」の田中和将さんのこととみられる。
これに、相手によって態度を変えるべきではないとする指摘が寄せられると、和田さんはこう釈明した。
「まぁ言われると思ってたが、誰が酔って良くて誰が悪いとか、そんな差別はしてない。ステージ前に酒を飲むなとも言ってない。ただ飲んでも演奏はちゃんとして、リハーサルで決めた段取りはちゃんと守って欲しい。格なんて関係ない。それをいい加減にされたら傷付くよやっぱり。適当に思ってんだなって」
ツイートを見たユーザーから、「そのご本人をステージに呼ぶ、もしくはその状態の方をステージにあげると決めたのは、和田さん達含め皆さんの意思ではないのでしょうか?」との質問が寄せられると、自身にその権限はなかったとした。
「アンコール部分に関してはイベンターさんサイドの提案です。シークレットっていうのも。盛り上がるでしょうしね。まぁともあれ、俺は本編の余韻に浸りますし、あんな特別なステージを用意してくれたイベンターさんに心から感謝してる気持ちは変わりません」