米MLBのボストン・レッドソックスなどで活躍した野球解説者の岡島秀樹さん(46)が、2022年5月1日に公開したYouTube動画で、白井一行球審(44)がロッテの佐々木朗希投手(20)に詰め寄った騒動について言及した。
「ルール上は審判のほうの意見が正しい」
問題となったのは、4月24日のオリックス-ロッテ戦の2回裏の場面。外角に投じたきわどいストレートがボール判定になったことに不満げな様子を見せた佐々木投手に対し、白井球審が怒りの表情で詰め寄ったことが大きな波紋を呼んだ。
5月1日に公開した「佐々木朗希への白井球審詰め寄り問題について元メジャー岡島秀樹の見解」と題した動画で岡島さんは、「佐々木投手としてもやっちゃいけない行動、白井球審としてもああいうかたちで詰め寄っていくというのも良くないのかなというのはありました」と、喧嘩両成敗としつつも、「ルール上は審判のほうの意見が正しいのかな」との見解を示した。
岡島さんは、2021年に出版された「公認 野球規則」を取り出し、同著を参照しながら「ストライク・ボールの判定にピッチャーは物申せない」「ストライクをボール判定されても顔には出してはダメ」と説き、
「イニングが終わった後に審判に自分から『ボール何個分離れていましたか?』と聞くのも良かったのかな。ゲームが続いている中で、チェンジになっていないにもかかわらず、マウンドでそういう仕草をするのは良くなかったのかなという感じがあります」
と話した。
「コメントを残していれば、大問題にならなかったのでは」
一方で岡島さんは、試合後に「(騒動について)一切コメントはしない」と報道陣に向けて発言したと伝えられている白井球審に対して、「ノーコメントっていうのがよくなかったですね。コメントはして欲しかった」と苦言。「ファンの人はどういう見解でこういうことになったのか知りたかったと思います。僕らも知りたかったですし」と言い、「白井球審がやられた行動はルールブックにしっかり明記されているので、そういうコメントをメディアの人たちに言い、ファンの人たちにもわかりやすく言って欲しかった。ノーコメントじゃなくてコメントを残していれば、こういう大きな問題にはならなかったんじゃないかと思います」と私見を述べていた。
京セラドーム大阪にて、白井審判員が通算1500試合出場を達成しました。
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) September 18, 2021
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