「カムカム」の刺激が強すぎた?
まず、編集部は木俣氏に、「ちむどんどんに対し、視聴者がつまらないという感情を抱いてしまうとしたら、それは何が原因なのか」という質問をぶつけてみた。
「前作『カムカムエヴリバディ』の刺激が強すぎたのではないでしょうか。『カムカム』はヒロインが3人交代しながら、1925年から2025年までの100年間を描くというこれまでにない構成で、興味を引きました」
併せて、木俣氏は以下のようにも指摘した。
「また、(カムカムの)脚本家・藤本有紀さんが、最近、視聴者が好む『伏線』が得意な作家で、世代が変わっても、前の世代と関連のある人物や出来事が次々登場し、楽しめる要素が満載でした。一方『ちむどんどん』は沖縄を舞台に主人公の成長を描くホームドラマというかなりオーソドックスなスタイルで、安定感はあるものの、情報量やテンポ感に物足りなさを感じてしまうような気がします」
また、編集部は「『カムカムエヴリバディに比べると』、『ちむどんどん』は盛り上がりに欠けるドラマなのか」という質問もぶつけてみた。これに対し、木俣氏は、
「判断は時期尚早です。『カムカム』は右肩上がりに盛り上がっていったとはいえ序盤は王道朝ドラの印象もありました。それがポイントポイントで強烈なエピソードがあってSNSで話題になりました。『ちむどんどん』は3週めの段階でまだヒロインにとっての本題に入っていないため、ヒロインの活躍の場が少なめです。今後、ヒロインが東京に行って料理人修業をはじめるとまた雰囲気が変わっていくのではないでしょうか」
と指摘。あわせて、
「また、ヒロイン役の黒島結菜さんの姉妹を演じているのが川口春奈さん、上白石萌歌さんとヒロインもできそうな俳優たちで、3人、それぞれが活躍したら華やかで注目が集まる可能性はあります」
とも指摘した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)