「カラオケでミシン貸出」なぜ実現? 大反響で期間延長、異色サービスの背景に「意外な歴史」

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「グループシナジー」活用

   今回のサービスは、コロナ禍でカラオケ業界が苦境に立たされるなかで見出してきた「歌うにとどまらない、カラオケルームの新たな活用法」のひとつだという。

   同社が発信してきた企画には、ライブビューイングやアニメ鑑賞などが楽しめるサービス「みるハコ」や、楽器やボーカルのオンラインレッスンの受講が出来るプラン、また、中国で人気を博しているという推理ゲーム「マーダーミステリーゲーム」などがある。

   「ミシンセット」のレンタルを開始した経緯は、以下のように述べる。

「音響設備が整った個室という、カラオケならではの特性を生かし、ときには歌いながら、ときには好きなアーティストの映像を楽しんで頂きながら、自分だけのアトリエのように製作を楽しんでいただきたい、という想いで本サービスをスタートしました」

   ほかにも広報は、実現に至った背景について、

「カラオケとミシンという異色な組み合わせに思われるかもしれませんが、ブラザー工業は当社の親会社であり、家庭用ミシンの製造を行っています」

と説明。

   そもそも通信カラオケは、ブラザー工業が1986年に発売したパソコン用ソフトの自動販売機「TAKERU(タケル)」の技術から生まれたのだという。同機種はわずか300台ほどで製造撤退している。しかし、培われた技術をもとに構築された新たな通信インフラが、92年のJOYSOUND誕生につながったとする。

   これを踏まえて広報は、「今回は、ブラザー工業の販売子会社であるブラザー販売に協力してもらい実現したもので、グループシナジーを活かした企画だといえます」とする。

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