プロ野球楽天の元監督で阪神OBでもある田尾安志氏(68)が2022年4月28日にユーチューブチャンネルを更新し、27日に甲子園球場で行われた阪神対中日戦を解説し、阪神・佐藤輝明選手(23)の起用法に疑問を投げかけた。
「サードの佐藤選手は非常にうまい」
阪神は初回に1点を先制されるも2回、3回にそれぞれ1点を奪い逆転。1点リードの5回は1死2、3塁のチャンスに糸原健斗内野手(29)のショートゴロの間に3塁走者がホーム帰り1点追加。このまま2点のリードを守り3-1で勝利した。
この日は先発・西勇輝投手(31)が6回5安打1失点の力投を見せ、リリーフ陣もこれに続き中日打線を7回から無得点に抑えた。タイムリーゼロ、4回にはトリプルプレーを喫しながらも投手陣の踏ん張りもあり逆転で2連勝を飾った。
動画の中で田尾氏が疑問視したのは2点リードで迎えた7回の守備だ。矢野燿大監督(53)は先発の西に代えアルカンタラ投手(29)を起用。守備陣では3塁の佐藤がライトに入り、2塁の糸原が3塁の守備に。そして2塁には小幡竜平(21)が起用された。
田尾氏は「7回の表。ここでタイガースは3対1でリードしているところで守備固めという形にするわけですけども、これに僕は疑問符を打っているわけですね」と切り出し、持論を展開した。
「サードを守っている佐藤に代わって糸原。そして佐藤をライトへ持ってくる。セカンドには小幡を持ってくるということでやってるわけですが、サードの佐藤選手は非常にうまいと思っているので、そこをあえて外野に持っていく必要があるのか。そういう気がしています」
「佐藤は取れる球を取れなかった」
さらに「4番バッターのポジションを途中で代えるのは今まであまり見たことがないですね」と言及し、「佐藤というバッターは不動の4番になってもらいたい。そして不動の3塁手になってもらいたい。そういうところからすると、勝っているから守備位置変えようか。守備位置変えるのも、僕から言わせると守備固め、固めているか?という風に見える。固まっていない。案外これ危ないぞという守備位置になっているわけですよ」と続けた。
また、田尾氏は8回の佐藤の守備を辛辣に評した。2死走者なしの場面で中日・阿部寿樹内野手(32)が放った打球は風に乗って佐藤の頭上を越えて2塁打となった。阪神3番手・湯浅京己投手(22)が次の打者を抑え得点を許さなかったが、失点につながりかねないシーンだった。
田尾氏は佐藤のプレーに対して「佐藤は取れる球を取れなかった」とし、「これは普通はエラーですよね。エラーと言われて仕方がない。完全にエラーだと思いますが、これを記録員はヒットとしました」との見解を示した。
05年に楽天を率いた田尾氏は、7回の守備変更について監督目線で私見を述べた。
「僕だったらセカンドの糸原選手を小幡選手に代える。そして外野に島田選手を入れる。それだけでいいんじゃないのかと思います。あえて佐藤選手を外野に持っていく必要はあるのか。佐藤選手の外野の守備は不安です。今日の守備を見てもやっぱり不安ですね。改めてそれを感じました。佐藤選手はサードで固定してもらいたい。そういう気持ちでおります。そうした方がより本当の守備固めという気がしてならないです」
2連勝で今季6勝目をマークしたチームは28日に甲子園球場で中日を迎え、29日から東京ドームで首位・巨人に挑む。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 27, 2022
まさかのトリプルプレー?
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痛烈なファーストライナー?も#ビシエド が一塁ベースを踏み
二塁に転送してアウト??????
リプレイ検証も判定変わらず!
?#プロ野球(2022/4/27)
??阪神×中日
??Live on #DAZN#中日ドラゴンズ #dragons #NPB pic.twitter.com/jdIP2uVPHK