「『前向きな閉店』であることを伝えたかった」
懸垂幕の設置にかかわった三省堂書店の経営企画担当者は26日、J-CASTニュースの取材に「書店の閉店が相次ぐ中で、建て替えという『前向きな閉店』であることを伝えたかった。『一時閉店』という言葉より、本にまつわる『しおり』という言葉を使った方が、読書をされる方には分かりやすいと考えました」とメッセージの意図を説明する。
ツイッター上で多くの反響が集まっていることについては「お店が愛されていたんだなと感じる書き込みが多く、見ていて嬉しいです」と喜んだ。
懸垂幕は5月8日の閉店後、同月末まで掲出を続ける。また、4月25日からは店内で懸垂幕と同じデザインの「しおり」を数量限定で配布している。
6月1日からは250メートルほど南東に移動した場所で、仮店舗の営業を始める。売場は現店舗の3分の1程度になるが、担当者は「神保町に長年通うお客様に引き続きご利用いただける品揃えにしていきたい」としている。建て替え後の営業再開は25年を見込む。