プロ野球巨人の元投手で野球解説者の槙原寛己氏(58)が2022年4月25日にユーチューブチャンネルを更新し、24日のオリックス対ロッテ戦でロッテ佐々木朗希投手(20)に詰め寄った白井一行球審(44)について私見を述べた。
日ハム伊藤大海投手は土下座ポーズで注意を
オリックス戦で物議をかもしたのは2回に白井球審がマウンド上の佐々木に詰め寄ったシーンだ。2死1塁の場面で2ストライクから佐々木が投じた外角ストレートがボール判定に。この間に1塁走者が盗塁を決めた直後、白井球審はマウンドに向かって行った。
スポーツ紙などの報道によると、白井球審は試合後、この一件に関してはノーコメントとし、佐々木は「僕は分からない」とコメントしており、白井球審がマウンドに詰め寄った理由は不明だが、SNSなどで白井球審の行為を批判的に捉えるファンも見られた。
槙原氏は動画で、物議をかもしたシーンについて「伏線がありました」と切り出し、「1回の山崎(颯一郎・オリックス)投手が投げている球も実際、本当に厳しいんですよ。あの試合結構厳しく白井球審がとっていて、意外にストライクかなと思った球をストライク取らなかったりしているので。1回からここ取らないんだという風に両投手とも思ったと思う」との見解を示した。
そしてこの試合が行われる以前から「伏線」があったのではないかと推測。4月16日に行われた日ハム対ロッテ戦で日ハム伊藤大海投手(24)がボール判定に思わず両膝をついて土下座のようなポーズをして球審から注意を受けたことを挙げ、今回のシーンに紐付けた。
「審判としてはあの態度はちょっときついなと」
「その前の伏線からすると、ファイターズの伊藤投手が三振だと思ったやつがボールになってそのまま倒れて土下座をしたという。あれも伏線になっていてパ・リーグの審判の中では『若い奴らにちょっとナメられてるんじゃないの俺ら』というようなのがちょっとした伏線にあるんじゃないかと思う」
白井球審の真意は不明だが、槙原氏は「結果的に言うと、審判としてはあの態度はちょっときついなと思います。やってしまったことなので仕方ないが、ナメられてはいけないという思いもあったと思う。1球ごとに『えっ』という顔をされてちょっとイライラしていたと思う」と語る一方で、イニング後に白井球審が佐々木に諭してあげるのが「正解」だと述べた。
また、佐々木が将来的に大リーグに進む可能性について言及し、「アメリカに行ったらもっと厳しいですよ」とした上で、「そこ(アメリカ)を見据えるのならグッと我慢して、そういう部分を殺せるように。今回の事件は戒めとしていい事件だったと思う」と率直な感想を語った。
なお、佐々木は25日に今季初めて出場選手登録を抹消され、最短での登録は5月5日となる。佐々木はここまで5試合に先発して3勝、防御率1.50の成績を残している。
京セラドーム大阪にて、白井審判員が通算1500試合出場を達成しました。
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) September 18, 2021
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