首位を快走する巨人で、期待以上の働きぶりを見せているのが新外国人のアダム・ウォーカーだ。
2022年4月17日の阪神戦(甲子園)では、1点を追う4回に左中間へ来日アーチとなる逆転3ラン。負ければ最下位・阪神に同一カード3連敗の危機だったが、値千金の決勝打を放つと、その後も好調をキープする。
打撃面では「大化けする可能性を秘めている」
22日からの中日3連戦(バンテリンドーム)では3試合連続マルチ安打の大当たりで、24日の同戦では3回に逆方向の右中間へ2ランを放った。広いバンテリンドームで逆方向への本塁打はなかなか見られない。驚愕の一撃に、三塁ベンチで岡本和真らナインは驚きの表情を浮かべていた。
「ウォーカーは独立リーグで20、21年と2年連続リーグMVPに輝きましたが、メジャー経験がない。粗削りで変化球への対応を懸念されたが思った以上に対応力が高いです。ミートすれば球界屈指の飛距離でスタンドに届く。日本球界で大化けする可能性を秘めています」(スポーツ紙デスク)
メジャー経験がなく、日本で大ブレークした外国人選手は過去にもいる。
ロッテ、大洋、ヤクルトで計10年間プレーしたレオン・リーは通算打率.308、268本塁打をマーク。阪急の黄金時代を支えたボビー・マルカーノはヤクルトでもプレーし、計11年間で打率.287、232本塁打と勝負強い巧打者として活躍した。横浜、中日に在籍したタイロン・ウッズも3度の本塁打王、1度の打点王を獲得。計6年間で通算240本塁打と長距離砲として他球団を震わせた。
中日戦で本格露呈した送球難
ウォーカーは目下21試合出場で打率.304、3本塁打、11打点をマーク。打撃は申し分なく今後も活躍が期待されるが、不安は外野の守備力だ。
スタメンで起用された際は左翼に入っているが、送球が不安定で落下地点に入るのが遅い。24日の中日戦では1回裏1死一、二塁でビシエドの打球を捕球したが、送球を地面に叩きつけてしまい、一塁走者のA・マルティネスの三塁進塁を防げなかった。3回もマルティネスが放った左中間の打球で中継に入った遊撃手・坂本に2バウンドで送球。マルティネスの二塁進塁を許した。
「決して身体能力は低いわけではないが、外野の守備が巧いとは言えない。ウォーカーに打球が飛んだ時は次の塁を積極的に狙っていった方がいい。セリーグは指名打者制がないので、交流戦以外は守備に目をつむって起用するのではないか」(他球団のスコアラー)
ひたむきな姿勢と明るい性格でナインにすっかり溶け込んだウォーカー。守備の不安をどう乗り越えるかが、チームとしても大きなポイントになりそうだ。(中町顕吾)
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 17, 2022
2年連続米独立リーグMVPの実力を魅せた!
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来日初アーチ??#ウォーカー が逆転スリーラン??????
?#プロ野球(2022/4/17)
??阪神×巨人
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