人気アニメ「ダンベル何キロ持てる?」の再放送で、ロシア人キャラクターが登場する回が"カット"されたとして、様々な憶測を呼んでいる。
放送を手掛けたターナージャパンは取材に「編成上の事情により変更させていただきました」と答えた。
「偉大なる指導者」ペーチン
アニメは、筋力トレーニングの魅力に気付いた女子高生の主人公が、友人らとともに切磋琢磨していくという内容。「見るプロテイン!JK筋トレコメディー」を標榜している。
2016年8月から小学館のコミックアプリで連載が始まり、19年7月からはテレビアニメ化(全12話)された。
にわかに注目を集めたのは、アニメ専門衛星チャンネル「カートゥーン ネットワーク」での再放送だ。2022年4月23日に一挙放送があったものの、6話だけ見送られたとして、視聴者から混乱する声が相次いでいる。
この回のタイトルは「新しいライバルほしい?」。ロシア人の新キャラクターと、「偉大なる指導者」としてプーチン大統領から着想を得たとみられる人物「ペーチン」が登場する。日本の漫画でよく描かれるロシア人のイメージ(1.氷の微笑・知的タイプ、2.無表情・冷血マシーンタイプ、3.熱血愛国者タイプ)も紹介していた。
SNSでは、ウクライナ危機を踏まえての対応だとの見方が広がり、是非をめぐり議論となっている。
1月には6話も放送
カートゥーンネットワークを放送するターナージャパンは3月24日、6話の放送見送りを発表していた。理由は明かしていない。5月15日からも毎週4話ずつ放送予定だが、22日は5、7、8話とやはり6話の放送予定はない。
同社は3月2日にも、2日後に放送予定だった6話を中止にするとして、「急な変更連絡となりまして、皆様にご迷惑をお掛けいたしますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
カートゥーンネットワークでいつから「ダンベル~」を放送しているかは定かではないが、ツイッターでは1月6日に「1/7スタート 毎週(金)23:00~2話連続でオンエア!」と予告していた。
番組表によれば、1月7日~2月11日にかけて全話放送されている。翌週の2月18日から再放送が始まったが、前述のとおり3月4日の6話は流れなかった。ロシアのウクライナ軍事侵攻は2月下旬に始まった。
動画配信サイトのアマゾンプライム、バンダイチャンネルではいずれも6話を視聴できたため、ターナージャパン独自の対応の可能性がある。
同社マーケティング本部の担当者は4月25日、J-CASTニュースの取材に、6話の中止について「編成上の事情により変更させていただきました」と答えるにとどめた。
『ダンベル何キロ持てる?』第6話をご視聴くださった皆さま、
— TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」公式(BD&DVD発売中!!) (@dumbbell_anime) August 7, 2019
今週もありがとうございマッスル!!
プッシュアップジャンプは高負荷だけれど、効果は絶大!!????
「とにかく、頑張れ!」
偉大なる同士ペーチンとの約束だ!????
来週も一緒に、ナイスバルク????!!#ダンベル pic.twitter.com/TTUgLdUL97