観客制限撤廃も...ガラガラのプロ野球 コロナ前の約7割、一体なぜ?識者「応援の醍醐味失われたまま」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   新型コロナウイルス感染対策による観客制限が撤廃された今シーズンのプロ野球。しかし、肝心の客入りは伸び悩んでいる。

   2022年4月21日までの平均観客数は、コロナ前のシーズンの7割程度。特にパ・リーグで低調が目立ち、1万人を切る試合も複数出ている。識者は、観客制限が撤廃されても「スタジアムで応援するという醍醐味は失われたまま」だと指摘する。

  • 観客制限撤廃も…戻らないプロ野球の動員(写真はイメージ)
    観客制限撤廃も…戻らないプロ野球の動員(写真はイメージ)
  • 観客制限撤廃も…戻らないプロ野球の動員(写真はイメージ)

現地ファンからも嘆く声

「こんなん空いてるの!?」
「ガラガラやなぁ」

   今シーズン、試合を観に球場に訪れたツイッター上の野球ファンからは、客入りの少なさを嘆く声が相次いで聞かれている。

   プロ野球の観客動員は、16年~19年シーズンまで4年連続で過去最高を更新。しかし、20年と21年は新型コロナウイルスの影響で、無観客試合や収容制限有りの試合が続いた。ようやく観客制限なしで再開した22年シーズン。4月16日、17日に阪神甲子園球場で行われた巨人対阪神の「伝統の一戦」はいずれも4万人を超える盛況ぶりだった。

   だが、全体的に見ると客入りは低調だ。今シーズンと19年シーズンの4月21日終了時点での1試合平均観客数を比較すると、19年は2万9630人だったのに対し、22年は2万1900人と、コロナ前の74%にとどまっている。

   リーグごとにみると、セは19年が3万2752人だったのが22年は2万5184人に。パでは2万6455人だったのが1万8394人にまで減っている。

   パ・リーグでは、1万人を切る試合も頻出している。4月19日と20日にベルーナドーム(埼玉県所沢市)で行われたロッテ対西武のカードは、2日続けて7000人台にとどまった。また、新庄剛志監督の就任による「BIGBOSS効果」が期待されていた日本ハムも、札幌ドームでの主催3試合(4月5日、6日、8日)で1万人を下回った。札幌ドームの日本ハム主催試合では5月22日まで約4万2000人の収容人数の50%を目安にチケットが販売されている。ただ、1試合平均は1万3000人台と、いずれにしても集客には苦戦している状況だ。

姉妹サイト