競輪発走直後によろけて衝突、約3秒で中止の珍事 「本人はやむを得ない状況」...一体何が起きたのか

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「故意にやったわけではない」

   この間には何があったのか。事故後の検査で藤原選手と高橋選手の自転車に問題は無かった。ただ、高橋選手が医師の診察を受けていたといい、

「ひじを強打していました。落車した現場でも痛がっていたんですけども...管理棟の方に帰ってもやっぱり痛いと。結果、出走不可能ということで欠場になりました」

と副委員長はいう。レースを中止した経緯は次のように説明する。

「そのまま5番車を欠車の状態で、発走するということも出来るんですけれど、5番選手がいなくなったことによって色々とお客さんの、本来予想していた展開にはならないのかなという部分で取りやめ、全返還(払い戻し)という措置をとりました」

   次のレース開始までには「発走機の前で落車していますので、点検等々は当然しています」。2レースの選手紹介は、時間の都合により一礼で終わらせたとする。

   今回の事故に関してのペナルティは、

「故意にやったわけではなく、雨等々による事が原因であって、本人はやむを得ない状況だったので、罰則などは何もない」

と伝える。「万が一故意であったとしても、発走が完了していませんので、競走がはじまってない状況なので何もお咎めはないです」とも明かす。

   雨天のレース時に同様の出来事は散見されるのか尋ねたところ、

「滅多にはないんですけどもね...。時々、全国的には本当まれに、何件かは見たことはありますが、そんなにしょっちゅうあるわけではないです」

と述べた。副委員長は今後について審判に、「特に雨の日、今回滑ったという所を滑らないように対処するよう指示した」とする。

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