「日本球界ならすぐ直したがる打撃」 落合博満氏が分析した、大谷翔平の「特殊なスイング」

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   プロ野球中日の元監督・落合博満氏(68)が2022年4月20日にユーチューブチャンネルを更新し、大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手(27)のバッティングを分析した。

   大谷は昨季ア・リーグの本塁打王争いを繰り広げ、打者として打率.257、46本塁打、100打点をマーク。今季は4月21日までに13試合に出場し、打率.236、3本塁打、9打点の記録を残している。

  • 大谷翔平選手(編集部撮影)
    大谷翔平選手(編集部撮影)
  • 大谷翔平選手(編集部撮影)

「他人がとやかく言うことはないんじゃないのか」

   大谷のバッティングを分析するにあたり落合氏は冒頭で「あのバッティングというのはね、特殊なバッティング」と切り出し、「日本の球界からすればすぐ直したがる(バッティング)というのがまず第1ね。普通のバッティング理論からすると理に反しているという感じ」との見解を示した。

   現役時代から独特の打撃論を持ち合わせる落合氏は、ダウンスイングとアッパースイングについて解説。ダウンスイングは上から振り下ろすため、1番力がいらないスイングだとする一方でアッパースイングは体の力がないと成り立たない打ち方だと説明した上で大谷のスイングに言及した。

「彼(大谷)が日本にいる時からどっちか言えば下から出てくるような打ち方。それを数字を残していれば誰も言わないんだけどね。結果が全ての世界なんで。あの打ち方で46本打った。じゃあダウンスイングにしたらもうちょっと打てるんじゃないのかなという風に考える人もいるんだろうけども彼は彼なりの考えがあってそのバッティングを推し進めてるわけだから他人がとやかく言うことはないんじゃないのかと思う」

落合氏「今年は大変だと思うよ」

   また、二刀流としてフル回転した昨季については「後半戦、疲れが溜まってきたせいなのかバッティングが崩れたというのは確かにあったね。力を入れなきゃいけないっていうんで体をぶらしながら、普通だったらそのままスポーンと出てきたものが体を揺らしながら出てきたというのは相当疲れてる証拠だなとは見てたけども」と振り返り、「だからその疲れをどれだけ取れていくかっていうのが彼の成績に比例してくるんじゃないのかなと思う」と指摘した。

   大谷は今季も二刀流として投打にわたって奮闘し、投手としては3試合に先発し防御率4.40、1勝2敗の成績を残している。4月20日のアストロズ戦では「1番・投手」として先発し、6回1死までパーフェクトピッチングを披露し、打撃では4打数2安打2打点の活躍を見せた。

   落合氏は今季の大谷に関して「今年は大変だと思うよ」と指摘し、「去年は全世界で二刀流、二刀流ってもてはやされたけれども2年目となればね。対戦成績が増えれば増えるほど(大谷の)データというのは上がってくるんでね」と分析した。

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