人気YouTuberのヒカルさんが、「500万円を貸してほしい」とDMで要求してきたファンと直接対面し、公開説教をした。
「借金を500万していて辛いです」とDMが届く
説教の模様を伝えたのは、2022年4月20日にYouTubeに投稿された「全部お前が悪くない?500万貸してとDMしてきた若者に説教してきた」と題した動画だ。
ヒカルさんは、かねてより、SNSのDMやYouTubeのコメント欄を通して見ず知らずのファンたちから「お金貸してほしい」という連絡を頻繁に受けていたといい、その総数は数千件に上るという。そういったメッセージを今までは全て黙殺してきたものの、「『お金を貸してくれ』と言ってくる奴はどんな奴なのか」という好奇心から、この度はじめて会うこととなった。
選ばれたのは「お願いがあります。借金を500万していて辛いです」というDMを送ってきたファン。DMには続けて「人生を終わらせたいとおもうんですけど最後にひかるさんに500万貸していただけたら起死回生。人生、もう一度あかるくしてみたいです。よろしくお願いします。なんでもします」(※原文ママ)とも綴られており、ヒカルさんは「YouTube撮影可能なら とりあえず会って話を聞くことならできます 取材に近い形ですね」と返信していた。
待ち合わせ場所にいたDMの送り主は、「K」を名乗る26歳の男性だった。高校中退後から働いているというKさんは、20歳を超えた頃、妹の専門学校費用を捻出するために消費者金融から50万円を借金。その借金を取り返すべく投資案件に挑戦したものの失敗し、追加で100万円を失ったとのこと。さらに24歳の時に「独立して人を雇ってお金を返そう」と考え、勤め先の社長から200万円を借りて起業するもうまくいかず。その後も金融屋から借金を繰り返した結果、借金額が500万円ほどに膨れ上がってしまったようだ。
「自分で返さなかったら同じやで」
現在Kさんは、200万円を借金した社長の元で働き続けており、手取りの月収は35万円。そこから借金の返済で毎月15万円が引かれるため、月の生活費は20万円なのだとか。この状況を聞いて「人生絶望するほどじゃない」とヒカルさんが諭すも、Kさんは「この年になると遊ぶこともなくなって仕事だけってなって、これから別に面白いこともないなと思って、だったらもう...って思っちゃうんですよね...」とつぶやいた。
するとヒカルさんは「正直、Kくんが死のうがあんま関係はないっちゃ関係がないし、俺はどっちでもいいんやけど、今言うて、絶望するほどの状況じゃないで。もっとひどい状況の人山ほどおるで」と述べ、「同情する余地が一ミリもない」とピシャリ。続けて「ここで人生諦めて逃げるっていうのはもったいない。あと仮に俺が500万貸したとしても多分、また同じことになるで。自分で返さなかったら同じやで」と説いた。
また「この経験を活かしてほしい」とヒカルさん。自身も昔、800万円の借金を背負ったことがあり、1年間、死に物狂いで仕事をして返したと語った上で、「だから返せんねん。逆にそれがすごいいい経験になるで、きっと」と励ました。そして、ヒカルさんの言葉で前向きになったKさんは「仮に1年後、自分が(借金を」返してたりしたら、一緒に飲みに行きたい」とお願いし、ヒカルさんは「飲みに行こう。借金500万返してスッキリしたら連絡してきて。約束するわ」と応じていた。