プロボクシングの元ヘビー級世界統一王者マイク・タイソン氏(米国、55)が航空機内で乗客を殴打したと、2022年4月21日に複数の海外メディアが報じた。
米メディア「TMZスポーツ」は「マイク・タイソン、繰り返し男性を殴る。乗客の顔は血まみれ」などのタイトルで、タイソン氏が航空機内で男性乗客を殴打している動画と記事を4月21日に公開した。
男性客は後方からしつこく話しかける
トラブルが起こったのは米サンフランシスコからフロリダに向かう航空機内で離陸直前のことだという。
記事中の目撃者談によると、男性客はタイソン氏の座席後方からしつこく話しかけ、タイソン氏がおとなしくするよう諭すも興奮した様子で絡み続けた。この行為にタイソン氏はいらだちを募らせ何度もパンチを浴びせたという。
記事ではタイソン氏は男性客を殴打した後、航空機が飛び立つ前に降りたと伝えている。また、タイソン氏に近い情報筋は男性客が酒に酔った状態だったと主張している。男性客は医師の診察を受けた後、地元警察に出頭したという。
ファン「やっぱり暴力はダメ」
米メディア「ESPN」(WEB版)は4月21日にタイソン氏のスポークスマンのコメントを伝えた。スポークスマンは同メディアの取材に対し、タイソン氏が機内で攻撃的な男性から嫌がらせを受けてトラブルを起こしたことを認めたという。
ツイッターでは動画を見たファンから「やっぱり暴力はダメ」「タイソンなにやってるんだ」と、タイソンの行為に批判的なコメントが寄せられる一方で、「よくタイソンにあんなこと出来るな」「タイソンに絡む神経が分からん」などの投稿も見られた。
タイソン氏は85年3月にプロデビューし、86年11月にWBC世界ヘビー級王者トレバー・バービック(カナダ)を2回TKOで下し王座を獲得。史上最年少の20歳5カ月で世界ヘビー級王者となった。