WBOは48時間以内に事情説明求める
また、一方で金平会長はカシメロの代替として同郷のサルタンが暫定王座決定戦に出場することに疑問を投げかけた。
「興行的な側面でいえば、地元開催のバトラー陣営がタイトル戦にこだわるのは理解出来ます。ただ対戦相手がなぜサルタンなのか。そして選手の健康管理に厳格な管理委員会は、急きょ出場が決まったサルタンのコンディションを正確に把握しているのかという疑問が残ります。いずれにせよ被害者はバトラーで、是非とも試合で頑張ってほしいと願っています」
カシメロは、WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋、29)の対抗王者で、20年4月に米ラスベガスで井上との3団体王座統一戦が予定されていた。ところが新型コロナウイルスの感染拡大により試合が延期となりその後、両陣営の交渉がまとまらず王座統一戦は実現しなかった。
WBOは今回の騒動を受けてカシメロ陣営に対して48時間以内に事情を説明することを求めており、期限内に説明がない場合は王座はく奪の可能性がある。