料理宅配サービス「DiDi フード」の運営会社は2022年4月20日、5月25日でサービスを終了すると発表した。
2強の壁
DiDi フードは2020年からサービスを始めた。運営するDiDiフードジャパンは、中国のタクシー配車アプリ大手「滴滴出行(ディディチューシン)」のグループ会社。参入時は大きな注目を集めた。
しかし、「今般の日本市場の変化に際し、今後の事業継続を検討した結果、同サービスを終了することを決定いたしました」と発表。今後、日本ではタクシー配車事業に注力するとしている。
料理宅配サービスをめぐっては、ドイツ発の「foodpanda(フードパンダ)」も、22年1月で撤退していた。
日本能率協会総合研究所の調査では、料理宅配サービスの日本の市場は年々拡大し、2025年度には4100億円に上ると推計する。ICT総研が2021年2月に実施したアンケート調査では、利用者数は出前館、ウーバーイーツが2強を占めた。
シェア争いの激化で、外資2社が撤退を余儀なくされた格好だ。そのほか、フィンランド発の「ウォルト」や日本の「menu」などが競り合っている。