西川遥輝は「楽天に入団してよかった」 首位チーム牽引...巨人だったら「レギュラー保証なかった」

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   楽天・西川遥輝がリードオフマンとして、首位に立つチームを牽引している。

   西川は昨オフに「ノンテンダー」という形で日本ハムを去った。昨年は打率.233、3本塁打、35打点。不本意な成績で外野の守備も肩に不安を抱えていたため、推定年俸2億4500万円は費用対効果として「高い」と判断されたのだろう。「ビッグボス」新庄剛志監督、稲葉篤紀GMの新体制で若返りを図るチーム事情もあった。

  • 西川遥輝のブログより
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「チームに不可欠な存在」

   だが、24盗塁で自身4度目の盗塁王のタイトルを獲得した脚力は健在だ。広角に安打を打ち分けられるだけでなく、選球眼も良い。2018年、20年はリーグ最多四球を記録している。チームは日本一に輝いた16年は出塁率.405、20年は自身最多の出塁率.430をマークした。日本ハム在籍11年間で出塁率.380という数字が1番打者として優秀であることを如実に物語っている。

   「北海道の顔」の電撃退団に、巨人が獲得を検討していることがスポーツ紙で報じられたが、楽天に移籍が決定。推定年俸8500万円と昨年の3分の1に大幅に下がったが、リードオフマンをなかなか固定できなかった楽天にしてみれば「お得な買い物」だったと言えるだろう。

   開幕から期待以上のパフォーマンスを見せ、14試合出場で打率.340、3本塁打、14打点、4盗塁。22年4月8日からの古巣・日本ハム3連戦(札幌ドーム)では、11打数5安打4打点と大暴れ。殊勲打が多く打席内容も価値が高い。16日のソフトバンク戦(北九州)で1点差を追いかける9回に値千金の逆転2ラン。30歳の誕生日を自らの一発で祝い、「自分で打って勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。17日の同戦(鹿児島)でも初回に先頭打者アーチを放つなど5打数4安打1本塁打4打点と絶好調だ。

「西川が1番に入ったことで中軸の浅村栄斗、島内宏明、鈴木大地、マルモレホスにチャンスで回ってくる打席が増えた。チャンスメークできる選手がなかなかいなかったので、チームに不可欠な存在です。巨人への移籍が噂されていましたが、丸佳浩、ボランコ、ウィーラー、ウォーカー、松原聖弥などがひしめく中でレギュラーが保証されていたわけではない。最も必要とされている楽天に入団してよかったと思います」(スポーツ紙デスク)

   投打にタレントをそろえながら、13年以来優勝から遠ざかっている楽天。9年ぶりのリーグ優勝に向け、西川がキーマンになりそうだ。

(中町顕吾)

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