「この状況でも公演をやるという人間だけで公演を行いたいと思っています」
こうした状況を受け、「世の中の風潮であれば陽性者が出た時点で公演は中止になるものではありますが、何とか公演を行えないかと対策をしつつ公演の準備を進めておりました」というものの「公演を行いたいというのは団体のエゴであり、キャストに強要はできない」と判断し、キャストに対し出演の意思を確認したという。
「いつ、誰が陽性になってもおかしくないというこの状況なので、無理強いは出来ません。この状況でも公演をやるという人間だけで公演を行いたいと思っています。各キャストの所属事務所様や、当公演の次に控えている現場やレギュラーで入られている仕事にご迷惑をかけたくないので、降板したい方は降板してほしい」
降板については、「こちらからのお願いであり、各キャスト様には何の非もない」としている。これにより、13人のキャストが出演を取りやめたという。残ったキャストは、輪島氏と立花を含めて10人。
立花氏は発表で、一連の判断について以下のように述べている。
「私や、作演出の輪島の思いと致しましては、コロナの陽性者が出たら公演を中止しなければいけないという現在の演劇界の風潮、情勢に何としても抗いたい、1公演だけでも、配信公演だけでも良いので、何かしら作品を上演したい という思いが強くありました」
「陽性者が出た段階で稽古を中止しなかったことで批判の声が上がるかもしれないということは重々承知しておりますが、それでも、最後まで公演が上演出来るよう戦っていきたいと思います。また、この議事録をこのように公開することにより、他の団体様への情報提供になれば良いなと思っております」
降板せず、出演を決めたキャストについては「今回の件で降板せず、一緒にコロナと戦うと決意してくれたキャスト達をどうぞ、応援して頂けますと幸いです」としている。