佐々木朗希の8回完全降板、首脳陣への批判なぜ少ない 「『山井騒動』で野球界が変わった感じ」

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「『山井騒動』で野球界が変わったような感じがします」

   興味深いのは、今回の交代劇に首脳陣への批判の声が少ないことだ。思い出されるのが、07年の中日―日本ハムの日本シリーズ第5戦だ。中日の先発・山井大介は8回まで走者を1人も出さず完全投球を繰り広げていたが、1点リードの9回に守護神・岩瀬仁紀にスイッチ。山井は右手中指のマメをつぶして出血しながら投げていたことが後日明らかになったが、この時は山井交代の決断を下した落合博満監督(当時)の采配に対し、「ファンを無視している」と批判の声が渦巻いた。

   佐々木朗の「2試合連続完全試合」目前の交代には、理解を示す声が多い。なぜだろうか。

「『山井騒動』で野球界が変わったような感じがします。大記録を達成することは大事ですが、それより選手のコンディションを重視しなければいけない。佐々木朗はまだ発展途上の投手です。プロ1年目は体力作りに専念し、2年目の昨年も体に負荷がかからないように、登板間隔を空けて回していた。まだ20歳でこれから未来がある投手です。今後も完全試合を達成する可能性は十分にあるし、地上波で登板試合を緊急生中継する機会が増えるのではないでしょうか」(テレビ関係者)

   完全試合目前の降板――この出来事も怪物右腕に語り継がれる「伝説のエピソード」になりそうだ。

(中町顕吾)

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