佐々木朗希は「7回に限界が来ていた」 降板決断の井口采配は「大正解」...元監督が持論展開

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   プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(55)が2022年4月17日にユーチューブチャンネルを更新し、同日の日ハム戦で8回まで完全投球をしていた佐々木朗希投手(20)の降板について見解を示した。

  • 佐々木朗希投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    佐々木朗希投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • 佐々木朗希投手(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

「80球限定くらいのピッチングで下げようと」

   4月10日のオリックス戦で94年以来28年ぶりの完全試合を達成し、2試合連続の完全試合達成に注目が集まった対日ハム戦。佐々木は8回まで14奪三振のパーフェクトピッチングを見せるも、8回を投げ終わったところで降板。打者24人に対して球数は102球だった。

   大久保氏の動画は「佐々木朗希投手まさかの降板について解説します」とのタイトルで公開され、楽天の監督、コーチ時代の経験を踏まえながら首脳陣目線で佐々木の降板を分析した。

   大久保氏は8回までパーフェクトに抑えていた佐々木の降板について「交代をさせるという勇気ほど大変なものはない」とロッテ井口資仁監督(47)の心情をくみ取り、持論を展開した。

「前回完全試合をやって出し切れるだけ出し切ってる。球数が100球を超えている。今日、首脳陣は100球だと思っていない。80球限定くらいのピッチングで下げようと。勝っていようが負けていようが、下げようということを確定してゲームに入っているはずです」

   そして交代させた要因についても言及。「僕らプロから見たら佐々木朗希は7回には限界が来てましたね。ほぼ限界。腕は体振り出してきて。インパクトのところも弱くなってきた」とし、監督経験者としてベンチでの井口監督と投手コーチのやり取りは「手に取るように分かる」と語った。

「ロッテ打線のプレッシャーは半端じゃなかった」

   一方、佐々木を援護できなかった打撃陣に関して自身の楽天コーチ時代のエピソードを交えながら解説した。

   1軍打撃コーチを務めていた12年5月の対巨人戦(交流戦)で巨人・杉内俊哉投手がノーヒットノーランを達成。この試合は9回2死までパーフェクトに抑えられ、27人目の打者が四球を選び楽天は完全試合を逃れた。

   大久保氏は無得点に終わったロッテ打線について「これ分かるんですよね。(立場は)逆だったけど」と切り出し、杉内の投球の前に途中から選手が打席でガチガチになっていたとし、「ロッテ打線のプレッシャーは半端じゃなかったでしょうね。これをロッテが乗り越えた。負けはしたが経験をした」と指摘した。

   そして「皆さんにお伝えしたかったことは、交代したことは大正解。しかもゲーム前のプランでは80球で交代というのは俺の中では絶対が付くくらい(ロッテ首脳陣が)決めてたことです」との見解を示した。

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