矢野監督「フライング退任表明」が低迷の原因に? 勝率ワースト.063の阪神、球団OBも「真意が分からない」

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   プロ野球阪神の元投手で野球解説者の池田親興氏(62)が2022年4月14日に公開された高木豊氏(63)のユーチューブ動画にゲスト出演し、低迷が続く古巣・阪神の現状を分析した。

  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
    阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)
  • 阪神・矢野監督(写真:アフロスポーツ)

「始まる前にどうして監督は言ったのかなと」

   阪神は今季開幕からセ・リーグワーストの9連敗を喫しスタートから大失速。4月5日のDeNA戦で今季初白星を挙げるものの、その後は引き分けをはさんで6連敗と勝ち星に恵まれず、14日時点で1勝15敗1分の成績でリーグ最下位に沈んでいる。

   今季順位予想で阪神を1位に挙げたという池田氏は「はっきり言って優勝してもおかしくない戦力なんですよ」と指摘し、キャンプイン直前の1月31日に矢野監督が今季限りで退任することを表明したことに言及した。

「始まる前にどうして監督は言ったのかなと。気持ちはいろんなのがあると思います。矢野監督の思いが。ケジメというのもあったのかもしれないが、僕が選手だったらどういうテンションでやっていいのかなと」

   MCを務める高木氏から「やっぱり(低迷の)最大の要因というのは矢野監督が辞める宣言をしたということが引き金になっているというふうにOBとしては思う?」と問われた池田氏は「(矢野監督の)真意が分からない」とし、次のように続けた。

「後ろをきっちり固めなくてはいけない」

「こうだから今言ったと。だからこうしようとか、そこの説明がちょっと足りなかったんじゃないかなと。先に言う、後に言うとかの問題ではなくて(シーズン)前に言うのは、現役選手が今年で終わりますと言うことはあっても監督が先に辞めるというのはなかったですよ。でも宣言した以上、そこにどういう思いがあるというのを中で伝えているのかもしれないが、外が分からないので色々言われるのかなと思います」

   また、池田氏は開幕から低迷している要因のひとつとして昨季までチームの守護神を務めたロベルト・スアレス投手(現パドレス)が抜けた穴が大きいと指摘し、リリーフ陣の立て直しが急務であるとした。

「絶対的な選手がいなくなったんだったら後ろをきっちり固めなくてはいけない。ピッチャーはそう悪くないと思う。それなりに頭数もいますし。打線の方もうまく回せればそれなりの力があるんですよね」

   そして低迷が続く古巣に対して「もしかすると出だしの試合をきれいに勝っていたら逆のパターンもあったかもしれない。監督が色んな意味でけじめをつけるんだ。だから監督のために頑張ろうと選手が気持ちを変えてくれればいいと思います」と期待を込めた。

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