コロナ禍で浮き彫りになった「空の路線格差」 国内線は需要回復も...「地方は戻り遅い」

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「戻りが遅いのが地方路線」、撤退路線復活の可能性は

   現時点でジェットスターはA320型機を19機運航。より多くの乗客を乗せられるA321の導入で、回復する需要を取り込みたい考え。A320は180席を備えるのに対して、A321LRは238席。32%増える。航続距離も6200キロから7400キロに伸びる。現行のA321(A321ceo)に比べて燃費効率も15%向上し、二酸化炭素(CO2)排出量を20%削減。塗料も3割軽くなった。デザインも一新し、尾翼をジェットスターのコーポレートカラーのオレンジで彩った。

   6月中に初号機を受け取り、6月30日に周遊フライトを運航。7月1日から定期便に就航する。10月末までの夏ダイヤ期間は、1日6便(成田-福岡を1往復、成田-札幌(新千歳)を2往復)運航する。全3機の導入を予定。2号機は22年中、3号機は23年以降に運航を始める。

   片岡氏は、

「コロナ以降、かなり路線によって格差が出てきている」

とも話す。新機材を投入する福岡や札幌線は需要の戻りが早い一方で、「戻りが遅いのが地方路線」とも明かした。ジェットスターは20年10月から、関西-福岡など6路線を運休。すでに国交省に廃止を届け出ており、事実上の撤退だ。片岡氏は

「当面は現状の路線を維持しながら最大の収入を得るような政策を取っていきたい」

と話し、これらの路線の復活には慎重姿勢だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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