牛丼チェーン「すき家」の三重県内の店舗で、店員から出されたコップにゴキブリが入っていたと、ツイッターに写真が投稿された。
すき家は、提供した麦茶にゴキブリが入っていたのは事実だと取材に認め、「重く受け止めています」と謝罪した。なぜコップに入ったのかは不明だと言い、今後原因の特定を進めるとしている。
伊賀保健所「衛生面の実態について店の状況を調査したい」
茶色で透明なコップを横から見ると、いくつかの氷の下に、ゴキブリが浮かぶ姿が映っている。
この写真は、2022年4月13日にツイッターで投稿された。
投稿者によると、この日にすき家を訪れ、キムチ牛丼を頼むと、店員がこのコップを持ってきた。ゴキブリに気づいて飲まず、店員に伝えて、交換してもらった。
その後、食欲がなくなってしまったが、牛丼は食べて代金を支払ったという。
身近な牛丼店で起きたハプニングの報告だけに、写真の投稿は、関心を集めて3000件以上リツイートされている。
投稿者は、ツイッター上でアドバイスも受け、14日に保健所に連絡して対処してもらうよう求めたという。
三重県の伊賀保健所は14日、J-CASTニュースの取材に対し、衛生指導課の担当者がこの店舗の利用者から通報が入ったことを認めたうえで、こう話した。
「この店とやり取りをしており、衛生面の実態がどうなっているのか店の状況を調査することにしました。指導などをするかについては、店に行ってから判断したいと考えています」
すき家の広報担当者は同日、この店舗の店員が麦茶を出し、その中にゴキブリが混入していたのは事実だと認め、「今回のことを重く受け止めており、お客様には申し訳ないことをしたと思っています」とお詫びの意を示した。
なぜ混入したかは、「今のところ、分かっていない」
なぜコップの中にゴキブリが入ったのかについては、「今のところは、分かっていません」と答えた。
依頼した駆除業者に14日中に店に来てもらい、業者がゴキブリの出てくる経路を特定し、殺虫剤をまいたとした。
客が来たのは、13日19時台で、店員がコップの中を確かめるなどのオペレーションを怠っていたと認めた。本来は、客の連絡先を聞いて、責任者が対応するが、それができていなかったともした。
また、保健所の担当者が14日夕に店に立ち入り調査に来ることも明らかにした。すき家では、「保健所の指示に従いながら、店舗の状況を改善したいと考えています。原因を特定して、お客様に安心して店を利用していただけるよう衛生管理を徹底していきます」と話している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)