プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏が2022年4月13日にユーチューブチャンネルを更新し、日ハム・吉田輝星投手(21)の気迫あふれるプレーを称賛した。
吉田は13日の西武戦(ベルーナドーム)で2番手として4点ビハインドの4回からマウンドに上がり、2イニングをパーフェクトに抑え先発復帰に向けて存在感を示した。
「今まで見た吉田輝星で一番良かった」
マウンドで躍動した吉田は守備でもチームに貢献した。
5回1死走者なしの場面で、西武・岸潤一郎外野手(25)が止めたバットに当たった打球は1塁ゴロに。これを1塁・清宮幸太郎(22)がグラブで弾くと、ベースカバーに入った吉田がキャッチ。吉田は倒れ込むようにして1塁に向かい、最後はグランドをはいつくばるようにしてグラブをベースに伸ばした。
続く3番オグレディ外野手(29)に対しては全球ストレート勝負を挑み、フルカウントから148キロのストレートで空振り三振を奪った。
岩本氏は「今まで見た吉田輝星で一番良かった」と、この日の投球を高く評価し「この言葉は、彼はプロに入ってずっと成長を続ける中で当然、毎回見るたび見るたび吉田輝星史上最高であってもおかしくない」と語った。
「最後ベースまでアウトをもぎ取る姿。いい姿だったね」
そして「4点ビハインドの状態でマウンドに上がりドンドンドンって三者凡退。4点リードされている中盤というのは、まあまあ重たい空気なのよ。それをガラッと一転させるくらいのナイスピッチングだった。マウンドで躍動してたね」と続けた。
また、5回のオグレディとの力勝負に関しては「最後オグレディの三振なんてフルカウントから真っすぐだと分かってますよ。分かっていても負ける気しなかったと思う」とし、「押しの強い吉田輝星のストレートがバチコーンと決まった。あれはお見事だったね。球場がグッと締まった」と振り返り、直前のプレーにも言及した。
「清宮がパーンと弾いた球をよく冷静に取ってつまづきながらでも最後ベースまでアウトをもぎ取る姿。いい姿だったね。そこで一層ギアチェンジがあってオグレディの三振」
試合は日ハムが7回に石井一成内野手(27)のタイムリーで1点差に詰め寄るもあと一歩及ばず今季初の3連勝、カード勝ち越しはならなかった。チームは15日からZOZOマリンスタジアムでロッテとの3連戦を予定している。