「食べ物が入ってりゃなんだって幸せだよ」「まじであたしら超頑張ってるよ!」――。タレント・ホラン千秋さんの弁当作りへの考えが、多くの支持を得ている。
他人の目が気になってしまう昨今だが、ホランさんは「手抜き」でも罪悪感を覚える必要はないと胸を張る。
タッパーにほうれん草のみ
報道番組「Nスタ」(TBS系)で2022年4月13日、ホランさんが5日前に更新したブログ記事「新生活、お弁当を作らなくてはならない全ての人へ」が紹介された。
記事では、焼きビーフンのみが入った手作り弁当を紹介し、「食べ物が入ってりゃなんだって幸せだよ」と呼びかけている。
ホランさんといえば、"質素すぎる"弁当がたびたび話題を呼ぶ。「ちょっと手抜きが過ぎました」と自虐した日は、タッパーの半分に玄米、もう半分はしらすのみを敷き詰めた。タッパーに茹でたほうれん草を食べ残しかのように散りばめたり、きゅうりのぬか漬けを切らずに丸々1本投入したりする日もあった。
弁当作りに悩んでいる人に向けて「毎日作るだけ偉すぎ。お疲れ様すぎ。お弁当にルールなどないのですから自信を持ってありのままのお弁当を持っていきましょう」と背中を押し、自信を無くしたり、努力を実感したりしたい時は、自身の弁当の写真を見るよう促す。「きっと明日から胸を張ってお弁当を持っていけると思います。まじであたしら超頑張ってるよ!」。
「人生の優先順位があると思うので...」
ホランさんは番組で、「最近、コンビニでも『○○だけ』弁って出るじゃないですか。なんで売りものとして『だけ』弁が出た時の反響は『こういうの待ってました』『最高です』『好きなものしか入っていない』というような反響なのに、同じコンセプトで人が作ったものを出すと、『こんなの人の食べ物じゃない』とか『残飯じゃないか』とか言われるんです。同じものなのになぜ人が作ったものに対してはこんなにハードルが高いんだろうなってことを感じております」とこぼす。
共演者は「でも本当思いますよ、インスタ映えももういいんじゃないのって」「実際はみんな手抜きしているところが本来はあるはずなので、ホランさんが手抜き部分を出してくれると安心感があります」とフォローを入れ、ホランさんは
「素敵なものを作って載せている方々はそれはそれで素敵だと思うんですけど、みなさん人生の優先順位があると思うので、きれいに作る時間を私は睡眠にあてたいなとか支度にあてたいなってそれぞれが引き算をしていいんじゃないかなと思っています」
と持論を続けた。
ホランさんの発言に対し、SNSでは「お弁当に勇気をもらいました。自分をよく見せようとすることに疲れた」「まさに私の弁当と瓜二つ!最高!あれで充分」「『人それぞれ人生の優先順位が違う』って言葉で大きくうなずいた。素敵すぎ」と支持する声が複数寄せられた。前述の記事にも1000以上の「いいね」が押されている。